8話 ページ10
貴方目線
貰った卵やらを抱えながら杉元達が居た場所に戻ると松の葉で出来た天幕のようなところへと案内され、桜鍋の調理を始める
2人でいたとき何があったのか、重苦しい空気だった
白石:卵の他にキャベツとゴボウが手に入った
この軍服のお陰だな
杉元:ごくろーさん
白石:なんなんだ!?オマエら
雰囲気悪いぞ!
これからご馳走だってのによう
まだ喧嘩してんのか?
A:そっとしておけ白石
これは2人の問題なんだから
白石:夫婦喧嘩は犬も食わねぇからほっとくけどよ、美味い鍋食って仲直りしようぜッ
すきやきを作る要領で材料を鍋で焼き、調味料を入れ煮たたせる
白石:肉が桜色になったら食べ頃だ
A:なら火を弱めるぞ
焚き火の薪を少しずつ崩し、火の勢いを弱める
飯盒に卵を落として混ぜ、鍋の肉を浸けて食べる
杉元:うまい!こりゃたまらんな
A:…おいし、すき焼きとは全然違うな
白石:くぅ〜うめぇ!
あっさりした馬肉にコクのある味噌との相性が抜群だな
味噌の分量も完璧だったな
味噌ダレが最高に効いてる
杉元:あ
ｱｼﾘﾊﾟ:…これ、オソマが入っているのか?
食べる前に険しい顔になるアシﾘパ
しまったと言わんばかりに固まる杉元
A:オソマ?
白石:なに?オソマ?
杉元:アシﾘパさん、実は……桜鍋には味噌が欠かせないんだよ!!
白石:アシﾘパちゃん味噌が嫌いなの?
A:オソマって味噌って意味なのか?
杉元:オソマはうんこって意味だ
嫌いと言うか、うんこだと思ってる
A:ﾌﾞｯ!
突然の下に吹いてしまう
飯時になんて会話してるんだここは
白石:うんこ?
アイヌと和人の違いなのかねぇ?
意外な部分で分かち合えなかったりするんだな
杉元:すまんアシﾘパさん、肉はまだたくさんある
味噌なしで作り直そう
A:無理に食べる必要はないしな
じゃあこれは……
ｱｼﾘﾊﾟ:………………は……はぁ……はっぷ……
作り直そうとした時、アシﾘパはなんとも言えん顔で箸でとった肉を徐々に自身の口へと運んでいた
杉元:アシ…リパさん……
勢い良く口に入れ、咀嚼するアシﾘパ
そのまま嚥下すると、味噌の美味しさを知って目を輝かせていた
ｱｼﾘﾊﾟ:オソマおいしい!
杉元:うんこじゃねっつーの…
白石:何だかわかんねーけど、気に入ったみてぇだな
A:だな
ｱｼﾘﾊﾟ:ヒンナヒンナ
杉元:ヒンナだぜ
ｱｼﾘﾊﾟ:オソマおかわり!
夜空の下にある松の葉の天幕内は笑いで包まれた
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見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (4月27日 19時) (
レス) @page13 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華蓮 | 作成日時：2024年1月24日 17時
