3話 ページ5
貴方目線
A:しまったな、まさか落とすなんて
宿に入る前に懐に入っていたはずの財布が見当たらなかった
ここに来るまで第七師団の施設以外どこにもよっていない
あとは杉元とぶつかった場所くらい…
けど入る前に分かって良かった
すぐに杉元とぶつかった場所へと向かったが、それらしいものは見つからない
A:やっぱり…なら第七師団しかないか
…ほんとに言葉通りだ
さっさと回収して、離れよ
すぐに第七師団のところへと向かう
見張りの兵士に落とし物をしたからと伝えると探してやると言われ待たされる
A:早くしてくれないか…
??:おや伊集院殿ではないか
背後から聞き覚えのある声をかけられる
振り返れば、鶴見中尉とその部下達がいた
鶴見:どうかしたのかね?
A:えっと、建物内で落とし物をして…
それで探してもらってるんで…
鶴見:それは大変だ
他のものも使って探させよう
ここで待つのも寒いだろう、中に入って待ってなさい
A:あ、いや大丈夫ですので___!
鶴見中尉の後ろをよく見ると、さっき会ったばかりの杉元の姿があった
が、その姿は先程とは違い、口から血を出していた
A:す___!?
杉元の名を呼ぼうとした時、私を殺すような目つきで睨まれる
今ここで俺の名前を呼ぶなと目で伝えてきたのだ
鶴見:そうそう、伊集院元一等卒
この男の顔に覚えがないかね?
そう言いながら鶴見中尉が横に移動すると、杉元を突き出される
ここで名前を言えば厄介なことになると理解すれば、言うことは一つだった
A:いえ、覚えはありません
鶴見:…そうかね
君は第一師団にいたから分かると思ったんだかねぇ
A:はぁ
嘘を見破られてるかわからないが、とりあえず逃げられそうだ
何故杉元が捕まってるのかわからない
…さっきの入れ墨と何か関係があるのか?
鶴見:止めてすまなかったね
すぐに見つけ出すよう部下達を急かせよう
そう言って鶴見中尉は杉元を連れていってしまった
他の兵士を見て、嫌な予感がした
あの兵士も怪我をしていた
恐らくこの後もっと傷つけられる気がする
穏便で済まされない気がして、胸がざわついた
日露戦争では色々と助けてもらった
このまま見逃すわけにはいかない
名前を偽って引き取る?
いや駄目だ、あの鶴見中尉の言動から既に杉元であることは知ってる感じがした
銃で脅して引き渡してもらう?
これも駄目だ、知らされてしまう
どうやって助け出せば…
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見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (4月27日 19時) (
レス) @page13 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華蓮 | 作成日時：2024年1月24日 17時
