不安4 ページ36
ゆきside
『私たち、別れよう？』
零さんの表情は余り変わらなかったがその赤い瞳には衝撃と絶望の色が混ざっていた。
(そんな顔されると別れたくなくなるじゃない…)
暫くの間、沈黙が流れた。
重く、苦しい空気の中沈黙を破ったのは零さんだった。
零｢急にどうしたんじゃ…？我輩のこと嫌いになったのかえ？どこが嫌だったのか言っておくれ…ちゃんと直すから…｣
最後の方は必死になって聞いてきた。
『どこも嫌じゃないの。朔間先輩は悪くない。ただ、別れた方がいいと思っただけ。』
私は酷く冷淡に言葉を放った。
零｢我輩は別れたくない。何を思ってその結論になったかは知らんがどんな理由であれ別れる気はないぞい。｣
零さんはまっすぐにこちらを見つめて言った。
そんな零さんの瞳に私は折れた。
『零さんからは離れられないんだね…』
零｢うむ、どんなに別れようと言われてもゆきを手放す気はないぞい。｣
『わかった。別れるのは取り消すね。』
零｢そうしておくれ。して、何故別れると言い出したのじゃ？｣
『それは…私は零さんと釣り合わないと思ったから…零さんには私よりももっと素敵な人がお似合で私なんかといるからそんな素敵な人を見つけられてないのかなって…思っちゃった。』
零｢そう…じゃったのか。ゆきはとっても素敵な人じゃよ。優しくて笑った顔が可愛くて勿論ゆきはどんな表情をしていても素敵なのじゃが。我輩にとってはこの上なく素敵な人なんじゃよ。だから、そのような不安は不要じゃ。｣
終始、優しく穏やかな声音で言った。
『ありがとう。』
少し、落ち着いた気がした。
零｢それと、ちと話したいことがあるんじゃが良いか？｣
『話したいこと…？』
零｢うむ、契約のことについてじゃよ。｣
『契約のこと…』
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菜梨沙(プロフ) - こちらこそありがうございました！ (2021年12月17日 22時) (
レス) id: 599078c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 確認しました！ありがとうございました！ (2021年12月17日 21時) (レス) id: 7d40fe1e08 (このIDを非表示/違反報告)
菜梨沙(プロフ) - 申請承諾させて頂きました。こちらこそよろしくお願い致します！ (2021年12月16日 7時) (レス) id: 599078c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - たった今申請させていただきました！不束ですけど、よろしくお願いいたします！ (2021年12月14日 23時) (レス) id: e5970c383e (このIDを非表示/違反報告)
リザ - こちらこそよろしくお願いいたします！ (2021年12月14日 22時) (レス) id: eca4b22de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2021年12月5日 17時
