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風邪2 ページ25

ゆきside

零さんがお粥を作って部屋に戻ってきた。

零「お粥、作ったぞい。」

『ありがとう。』

零「起き上がれるかえ?」

『うん。』

起き上がるといってもベッドヘッドにもたれかかるような感じだった。

零「今日は特別に我輩が食べさせてあげるぞい♪ほれ、あーん。」

流石にそれは恥ずかしいので

『ひ、1人で食べれるよ!』

と言うと零さんはしゅんとしてしまった。
そんな表情をされるとつい承諾したくなってしまう。

『うぅ…今日だけね。』

と言うとぱぁぁと満面の笑みを浮かべた。

零「あーん」

『ん、あーん。』

結局、最後まで食べさせてもらった。

零「食器を片付けてくるぞい。」

と言って部屋を出ていった。
ご飯を食べて眠くなったのか唐突に睡魔が襲ってきてそのまま寝てしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『んんぅ……』

目が覚めると開けていなかったカーテンの隙間から夕日が差し込んでいた。
ベッドの横を見るとずっと隣にいてくれたのか零さんが椅子に座って私の手を握ったまま寝てしまっていた。

(ずっと隣で手を握ってくれてたのかな……?)

零さんの優しさが嬉しくて顔が緩んでしまう。

(夜ご飯、作ってあげよう。トマト料理がいいかな?)

よく眠ったおかげで体調も回復し、スッキリとしていた。
でも、手を握られたままだとここを動けないのでそっと手を離し、キッチンまで行った。

『ミネストローネにしようかな。』

料理をしていると後ろから抱きつかれた。

『わっ!零さん?』

零「すっかり元気じゃのう。」

『夜ご飯作ってるから少し待ってて。』

零「うむ。楽しみじゃのう、ゆきの手料理。」

『ふふっ、そんな大したものじゃないよ。』

そう言って手早く作った。

『はい、どうぞ。』

零「これはミネストローネかえ?」

『うん、トマト料理がいいかなって。』

零「美味しそうじゃな。早速いただくとするかのう。」

『うん。』

「『いただきます。』」

そう言って食べ始めた。
我ながら自信作だと思う。

(美味しくできたと思うけど零さんの口に合うかな?)

零さんに気に入ってもらえるか心配だった。

『零さん…どう?』

零「とっても美味しいぞい。また作って欲しいのう。」

そう言ってにっこりと笑った。

『本当?嬉しい!』

つられて笑顔になった。
その後、零さんは食べるのに夢中になっていた。
ずっと1人だったから作った料理を美味しそうに食べてくれる人がいることがとても嬉しいと知った。

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作品ジャンル:恋愛
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菜梨沙(プロフ) - こちらこそありがうございました! (2021年12月17日 22時) (レス) id: 599078c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 確認しました!ありがとうございました! (2021年12月17日 21時) (レス) id: 7d40fe1e08 (このIDを非表示/違反報告)
菜梨沙(プロフ) - 申請承諾させて頂きました。こちらこそよろしくお願い致します! (2021年12月16日 7時) (レス) id: 599078c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - たった今申請させていただきました!不束ですけど、よろしくお願いいたします! (2021年12月14日 23時) (レス) id: e5970c383e (このIDを非表示/違反報告)
リザ - こちらこそよろしくお願いいたします! (2021年12月14日 22時) (レス) id: eca4b22de3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこ | 作成日時:2021年12月5日 17時

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