【文スト】文豪さん、反応記録帳。六冊目

＊泣き叫んだ ページ3

前回の続きです！
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「生きることを求められず！！産まれたことを罰と言われ、夢を叶えるどころか抱くことさえ許されなかった私の何が貴方にわかるの？！」


中島敦
「判りますよ」
「僕も、貴女と同じだったから」
弱々しい声が彼の口から零れ落ちる。
「でも強くなれる、探偵社に来れば」
柵越しに手を取る。
その暖かさに目頭が熱くなった事は、貴女しか知らない。


太宰治
「君の事を全て理解出来る奴なんて居ないさ、」
「判った風な気になるだけで」
背を向けた彼が呟く。
「皆、周りからの偽りの理解で生きているんだよ」
「そんなもんさ」
ずっと自分一人だと思っていた考えに、鼓動が速まる。


国木田独歩
「ならば俺が許そう」
「貴女は、夢を抱きそれを叶える権利がある、生きることも」
「何人たりともそれが侵害される事があってはならん」
迷いの無い言葉に、背中を押される貴女。


福沢諭吉
「これから理解していく」
「その為に今日此処へ来た」
簡単な言葉だけれども、今後を約束してくれた事実に不思議な感覚になる。
「武装探偵社は、貴女を歓迎する」


江戸川乱歩
「僕は君に生きてて欲しいけど」
「…何でって云われると特に理由は無いけど、」
「僕の周りに居る人は元気な方が楽しいしね」
でしょ？と首を傾げる彼に、唖然とする貴女。
「君のデスクはもう用意してあるんだよ、後入社試験の事だけど」

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