*自分の伝えたいことが、花言葉の花の名前でしか云えなくなった ページ3
中島敦→クリナム
「…クリ、ナム…?」
今まで薔薇や向日葵など聞き馴染みのある花ばかりだったため、初めて聞いたその花の言葉に首を傾げる。
慣れないパソコンで検索して出てきた言葉に、寝巻きのまま手を引いて海へ走り出した。
【遠くへ行きたい】
太宰治→サラセニア
「君の目には、私はそんな風に見えるかい?」
キュッと口角を上げて笑う彼。
「私から見たら、君も十分変わり者だよ」
貴女よりも大きな手で、くしゃくしゃと頭を撫で回す。
【ちょっと変人】
国木田独歩→コーヒー
「コーヒーの花か…?ちょっと待て、」
貴女が花言葉を通じてしか喋れなくなって数日。
彼の手元には常に、花言葉の辞典があった。
パラパラとめくり出てきた言葉に、ふっと顔を上げると珈琲を二杯入れている貴女と目が合う。
【働き者・一緒に休憩しましょう】
福沢諭吉→カトレア
「(今度は”カトレア”か…聞き馴染みのない花だな)」
二人っきりの空間で、甘い雰囲気になり触れるだけの接吻をした後に、貴女が呟いた花の名前。
後日、意味を知ってほんの少し恥ずかしくなる彼。
【成熟した大人の魅力】
江戸川乱歩→ボケ
「…如何したの、いきなりそんなこと」
若干照れながら、貴女にそう聞き返す彼。
「(前まで恥ずかしがって、そんなこと一切云わなかったくせに)」
いつか直接云わせてやろう、と小さな決意をする。
【日々の幸せ】
綾辻行人→ウイキョウ
「ほう、そうだったのか」
ぐいっと顔を近づけると、唇が触れてしまいそうな距離に彼の顔が迫る。
「それこそ、調教のしがいがあるというものだ」
真っ赤な顔でポコポコ彼を殴る貴女。
【背伸びした恋】
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参考にさせていただいたサイト
https://www.timeless-edition.com/archives/15689
https://prrr.jp/note/scene/2615/
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もちのあじ(プロフ) - yuuki Sさん» 遅くて申し訳ないです...!そう云って頂けて作者も更新を続けることが出来ます!ありがとうございます! (2023年5月6日 0時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
yuuki S(プロフ) - 更新ありがたいです✨️ほんとに主様の小説大好きなので、更新が毎度楽しみです!! (2023年5月4日 23時) (レス) @page48 id: 07c571410b (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - NIKOさん» 作者の脳裏にもそれはそれは鮮明に…ッ! (2023年5月1日 23時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
NIKO - だ、太宰さんの、優しい笑顔が脳裏にぃぃぃぃぃ!!!はぁ…好き( (2023年5月1日 16時) (レス) @page47 id: 412fd2ba39 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - マカロンさん» ついでに自分もお願いします← (2023年4月29日 22時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちのあじ | 作成日時:2022年12月4日 19時