【文スト】文豪さん、反応記録帳。十二冊目

＊貴女の髪を結っている時に、円形脱毛症に気づいた ページ18

※貴女は気づいていません


「どんな髪型にしてくれるのかな〜？」


中島敦
「上手くいかなくても許してくださいね…」
気づいても、何て言葉で伝えれば良いのか判らないし、そもそも伝えない方がいいのかもしれない、とぐるぐる考える。
結局、貴女に伝えられないまま、内に秘める彼。


太宰治
「楽しみにしてい給え！」
なんとなく気づいてた彼。
実際に貴女の髪を結うことで確信する。
ただ、貴女が傷つかないようにその場では伝えず、その部分が見えないように上手くしてくれる。


国木田独歩
「その、…お前が気づいているのなら良いが、」
だいぶ言葉を濁して貴女に伝える。
苦しい事でも貴女の為に伝えるべきだと、腹を括った彼。
「俺に手伝えることがあればなんでも云ってくれ」
そう云って、いつもは固く結ばれている口元を緩める。


福沢諭吉
「どんな髪型をご所望だ」
えっと〜…と悩み出した貴女にバレないように、その部分を確認する。
「ふぃっ、ふぃっしゅぼーん？なんだそれは…」
その部分が見えないように時間をかけてゆっくり、丁寧に結ってくれる。


江戸川乱歩
「ねぇ、最近抜け毛が酷いって云ってたよね」
後ろから顔を覗き込む彼に、うんと頷く貴女。
「一回、与謝野先生に相談してみると良いよ」
じゃあ！始めるよ〜！と気合いを入れて手に櫛を持つ。
貴女が思い悩まない様に、明るくそう告げる彼。


綾辻行人
「俺の髪結料は高くつくぞ」
はぁ、と大きな溜息をつきながらも、髪ゴムを手に取る彼。
勿論、円形脱毛症であることにはとっくに気づいている。
知った上で、貴女を傷つけないように上手な伝え方をずっと探している。

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