【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊感情が消えたけど、怪我をした猫を撫でた ページ39

「...よしよし、っと、いた、い？」

中島敦
「Aさん...何してるんですか？」
背中を小さく丸めて、しゃがんでいた貴女を不思議に思い問いかける。
「って、この子怪我してませんか...？」
「与謝野女医呼んだら、治せるのかなぁ、」
分かんない...
「ですよねぇ...」

太宰治
怪我してる。この子。
「血は出てるけど、そんなに深くないようだ」
そう云って自分の腕に巻かれていた包帯を少し解き、猫の脚に巻く。
「はっ...！見てくれ給え！お揃いだ！」
目尻をキュッと上げて笑う彼。
私は？
不意の一言に、静かに赤面する。

国木田独歩
「この先を曲がったところに丁度動物病院があった筈だ」
急いで病院に駆け込み、病院に入り治療を終える。
ねぇ、この子飼いたい。
「...駄目に、」
以前の貴女の澄んだ瞳が少し戻った気がして言葉を詰まらせる。
「...社長に許可を取れ」

福沢諭吉
「煮干を上げてみるか」
徐に懐から、煮干を取り出し手渡してくれる。
「ん、...怪我をしてるのか」
「すれば、母猫が」
そこにタイミングを見計らったように母猫が来る。
分からないけど、不思議な気持ちです。
「私は穏やかな気持ちだな...」
2人で縁側に座りながら猫の親子を眺める。

芥川龍之介
「拾いたければ拾え」
いいの、？
「怪我なら、首領が治して下さるだろう」
意外な彼の言葉に固まる貴女。
「？何をしている、置いて行くぞ」
それから、穏やかな顔で猫を撫でていた貴女の顔を、気づけば思い出している彼。

中原中也
「お、猫か」
後ろからひょこっと顔を覗かせ、2人で撫でる。
「なんかAに似てねぇか？」
そう云って、ケラケラ笑う。
どこが、？
「ん〜、気まぐれなところとか」
そんな貴方も可愛いと、きっと思ってる。

森鴎外
「久しぶりに猫を見たねぇ」
でも、怪我してます、
「私は獣医学は専門外なのだよ」
困ったように眉を下げながら、猫を抱え連れて帰る。
何とか怪我を治療し、楽しそうに貴方と猫が遊ぶ姿を書類の印を押しながら、横目で見る。
「ふふっ、苦労した甲斐があった」

坂口安吾
「...猫、お好きなんでしたっけ」
いきなり道端にしゃがみ込んだ貴女に少し驚きながら声を掛ける。
「怪我、ですか」
いつか治るかな、
「えぇ、あまり深くないようですし、いずれ回復するでしょう」
何かに関心を寄せる貴女を久しぶりに見て、一寸上機嫌になる。

＊感情が消えて、無差別に人を__しながら笑った→←＊アルビノで夜空を見ながら「朝日が見てみたいな」と言った

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