リクエスト×【文スト】文豪さん、反応記録帳。十四冊目

＊デート中、貴女が恋人繋ぎをお願いした ページ22

「その、寒いから手、...繋いで欲しい、なぁ」


中島敦
「っはい！！」
顔を真っ赤にしながら頑張って伝えてくれた事が嬉しくて、元気良く返事をしてしまう。
「(...強くないかな、大丈夫かな...)」
ちらちらと貴女の顔を盗み見する度に、嬉しそうな表情が見れて幸せな彼。


太宰治
「手？如何やって繋ぐ？」
判っているのに貴女が恥ずかしがる姿が見たいが為、態々云わせようとする彼。
...恋人繋ぎ...と蚊の鳴く様な声で呟くと、満足気な顔をして手を握ってくれる。


国木田独歩
「......気が利かなくてすまん、」
緊張で微かに震えていた貴女の左手の指を、彼の右手の指が絡めとる。
「寒いなら店に、...否、もう少し此処に居るか」
温もりを分け合って、暫く外のベンチに座ったままの二人。


福沢諭吉
「......」
無言の彼に、やっぱりこんな事云うんじゃなかった！！と涙を堪える貴女。
「...手を」
貴女から云ってくれるとは思わず、嬉しくて思考が停止していた。


江戸川乱歩
「ん、僕も丁度寒いと思ってた」
貴女の手を取って、ぎゅっと握る彼。
名探偵の思っている事を云い当てるなんて流石だ、と嬉しそうに笑って握る力を強める。
握った手を引っ張って、いろんな所へ連れて行ってくれる。


綾辻行人
「君のその捨てた恥じらいに免じて、繋いでやろう」
もっと普通の云い方出来ないんですか！と頬を膨らます貴女に小さく笑う彼。
「可愛いと苛めたくなるものでな」
ぽっと色付いた頬に、益々可笑しくなる。

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