【文スト】文豪さん、反応記録帳。七冊目

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「これ…付けてくれたら嬉しいな」


芥川龍之介
「…」
照れ臭くて素直にお礼が云えない。
「…良い色だな」
じっと彼を見つめてみると、もごもごと口にする。
今年の冬は貴女のマフラーをつけた彼が見れる。


中原中也
「お、なんだなんだ」
彼の反応を伺うように手渡す貴女を見て、ニヤニヤが止まらない。
「…可愛いお嬢さんの手作りマフラーとは、勿体なくて付けれねぇな」


森鴎外
「私に？」
不思議そうな顔で受け取ると、包みを開けてたちまち笑顔に。
「ふふ、有難う」
貴女の頬に軽く接吻を落とすと、るんるんで付ける。


坂口安吾
「…今年の冬は寒さに困りませんね」
小さく笑うと、すぐに貴女へのお返しを考え始める。
日常会話でさりげなく貴女の欲しいものをリサーチして、購入する徹底ぶり。
「マフラーのお返しです」


フョードル・ドストエフスキー
「おや、何かしましたか？」
そう云いながら受け取る彼に、「いつも一緒にいてくれるお礼」と云う貴女。
「…じゃあ、ぼくもお礼させて下さい」
ぎゅっと目を瞑ると、唇に柔らかい感触。


条野採菊
「先月マフラーを買ったんです」
その言葉にがーんという文字が見えるほど、ショックを受ける貴女。
「ふふふ…嘘ですよ」
ありがとうございます、と云ってマフラーを撫でる。

＊一緒にお鍋を食べた→←＊手編みのマフラーをプレゼントした

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