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ページ38

「…雪かき、しなくていいなんて…」


芥川龍之介
「泣く程の事か」
感動のあまり涙を零す貴女に呆れる彼。
「…雪か…貴様は雪国出身だったな」
そうだよ、それはもう大変で…と話し出した貴女の邪魔をせず、きちんと最後まで聞いてくれる。


中原中也
「雪かきなんざ、重力操作を使えば一瞬で終わる」
書類に目を通していた彼が、不敵に笑う。
「手前の故郷の手伝いをしてやらねぇ事もねぇぜ」
やった!と喜ぶ貴女を横目で見て、ぐっと背伸びをする。
そのついでにちゃっかり親に挨拶をしようとしている彼。


森鴎外
「確かに、ヨコハマはそこまで降らないね」
二人で高層ビルの窓の外を眺める。
「必死に雪かきをするA君…面白いね」
貴女にバレないようにぽつりと呟くと、貴女の涙をすっと拭う。
「そうやって、色んな表情を見せるから飽きさせてくれない」


坂口安吾
「雪まみれのヨコハマは想像もしたくないですね」
嗚呼寒い、と腕を摩ると再び液晶画面と睨めっこする。
「雪…」
銀世界の中に凛と佇む貴女を想像して、頭をぶんぶんと振る。
「…僕の集中を妨害しないで下さい」


フョードル・ドストエフスキー
「えぇ、此処は暖かいですからね」
ティーカップを置くと、ごく自然な動作で貴女の涙を拭う。
「貴女は…ずっと此処に居たいですか」
首を傾げる貴女に、小さく笑うと「何でもありません」と目を伏せる彼。


条野採菊
「何でもいいから、取り敢えずその涙を引っ込めなさい」
手巾(ハンカチ)を差し出す彼。
「そんな豪雪地帯なら、きっと鍋が美味しいでしょうね」
その言葉を聞いて、「鍋!私が故郷の味を作ってあげる!」と楽しそうに答える貴女。
「楽しみですね」

*彼と一緒にフライドポテトを作った→←*雪国出身の貴女が、ヨコハマでは毎日雪かきしなくていい事に泣いて感動した



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作品ジャンル:アニメ
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もちのあじ(プロフ) - 柏餅さん» ありがとうございます!!! (1月2日 21時) (レス) id: d62e2f2bb9 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 神すぎます! (1月2日 12時) (レス) id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - つむぎさん» 遅くなってしまって申し訳ないです…!楽しんでいただけたようでなにより!八冊目もよろしくお願いします〜! (2022年3月14日 14時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - リクエストしたもの読みました!やっぱりキャラそれぞれの反応がとても素敵で今回もすごく癒やされました!書いて頂き、ありがとうございます! (2022年3月14日 14時) (レス) id: 26eb3a6908 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - ルアさん» 受け付けました!ありがとうございます!頑張りますね〜! (2022年3月13日 15時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちのあじ | 作成日時:2022年1月1日 21時

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