*振り積もった新雪を無邪気に踏んだ ページ19
「…ふふっ、真っ白だ!」
中島敦
「ですね」
つられて彼もふっと笑みを零す。
貴女の髪に付いた雪を払おうとして近づくと、バランスを崩した貴女が倒れ込んできて、一緒に雪に埋もれる。
「…び、びっくりした」
可笑しくなって二人で笑いながら、ずっとゴロゴロしていた。
太宰治
「綺麗だね〜」
「Aの肌みたいだ」
ポケットに突っ込んで暖かくなった彼の手が、頬に添えられる。
「…やっぱり嘘。赤くなった」
愛おしさが溢れて思わず接吻。
国木田独歩
「程々にしとけよ。風邪を引いても知らんぞ」
そう云いながら風邪を引くと、完璧な看病をしてくれる。
「…寒いな」
楽しそうな貴女を眺めて、一人微笑む。
_今年もまた、貴女と冬を迎えられた。
福沢諭吉
「今日は鍋にするか」
無邪気に雪を踏む貴女の横で、マフラーを巻き直す。
「そろそろ帰るぞ」
は〜いと、素直に帰路を辿る貴女と他愛もない会話をする。
いつもより寄り添って歩く二人。
江戸川乱歩
「僕が一番乗り〜!」
ばっ!と身体を大の字に広げて雪に飛び込む。
そんな彼の後を追う様に、隣に埋もれた貴女。
「っはは!…今この世界に、僕とAしかいないね」
愛おしそうに手を伸ばす彼の手をぎゅっと握る。
綾辻行人
「…君は子供か」
足元の雪をひと掬いすると、丸めて軽く貴女に投げる。
わっと驚いた貴女が、にやりと笑って反撃開始。
「…ふっ、俺も大概だな」
貴女が笑うなら、子供っぽくだってなってみせる。
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もちのあじ(プロフ) - 柏餅さん» ありがとうございます!!! (1月2日 21時) (レス) id: d62e2f2bb9 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 神すぎます! (1月2日 12時) (レス) id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - つむぎさん» 遅くなってしまって申し訳ないです…!楽しんでいただけたようでなにより!八冊目もよろしくお願いします〜! (2022年3月14日 14時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - リクエストしたもの読みました!やっぱりキャラそれぞれの反応がとても素敵で今回もすごく癒やされました!書いて頂き、ありがとうございます! (2022年3月14日 14時) (レス) id: 26eb3a6908 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - ルアさん» 受け付けました!ありがとうございます!頑張りますね〜! (2022年3月13日 15時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちのあじ | 作成日時:2022年1月1日 21時