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悟「簡単に言えば病んでる。自害しようとするくらいにね……。」

あれだけ酷い状態になった人間が自分の責任だと思っているんだろうか。だとしたら、

貴女「とんでもないお人好しですね。」

やりすぎとは言え、自分をいじめた奴らに情をかけるなんてどんな善人だよ。

悟「ね。今から案内するからさ、一度会ってみない?興味あるだろ。」

悟の狙いはこれか。

貴女「わかりました。会いますよ。ただ、勘違いしないでください。別に“乙骨憂太”の見方をする訳じゃありません。」

悟「構わないよ。」

多分、悟はわかってる。

私が“乙骨憂太”を見捨てないと。

貴女「本当に性格悪いですね。」

悟「えぇ〜。そんなこと言っていいの?こんなナイスガイ中々いないよー。」

まあ顔は綺麗だし、身長も高くて、強い。

肩書きだけなら引くて数多だろう。

けど、一番重要なところがかけてる。

貴女「完璧な容姿と引き換えに、中身持っていかれちゃったんですかね。」

悟「酷いなぁ〜。僕はいつでも優しくて、強い。いい先生だろ。」

貴女「無駄口たたいてないで、案内してください。」

悟「りょ・う・か・い!」

普段入ることのない建物に足を踏み入れる。

建物の中心に近づくにつれ、プレッシャーのようなものを感じる。

悟「ここだよ。」

封印の札が大量に貼られた部屋に入る。

部屋の中には椅子の上で小さくなっている“乙骨憂太”であろう少年がいた。

貴女「あれが、乙骨憂太…。」

悟「そうだよ。今回の事件の原因であり、特級過呪怨霊“ 祈本里香”の憑かれた少年。」

貴女「……。」

少し離れたところから様子を伺う。

悟が近づいていくが、乙骨憂太は顔を下に向けたままだ。

悟「これは何かな?乙骨憂太君」

悟がナイフ?のようなものを拾い上げる。刃の部分は歪にねじ曲がっており、ナイフの原型がほとんどない

憂太「ナイフ…だったものです。死のうとしました。」

自分の眉間に皺がよる感覚がする。

憂太「でも里香ちゃんに邪魔されました。」

やっぱり、彼に憑いてる怨霊は彼にとって危険なものを攻撃しているだけ。乙骨憂太の意思とは関係なく。

悟「暗いね。今日から新しい学校だよ?」

悟のことだから予想はしていたが、やっぱり高専に入れる気か。

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わァ〜… - ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝凄いですね!この小説!今14まで行ったんですが最後ら辺の「目隠しだけは」の後の所が「めてよ」と書いてあります!修正ですかね? (2023年1月22日 23時) (レス) @page16 id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - 莉緒さん» ありがとうございます! (2022年2月14日 16時) (レス) id: 5ee493087a (このIDを非表示/違反報告)
莉緒 - コメント失礼します。話がとてもどタイプでした!!続きが楽しみです! (2022年2月13日 3時) (レス) @page42 id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(くれは) - 続きみたいです (2021年6月15日 18時) (レス) id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵(プロフ) - 原作沿い読んでみたいです! (2021年3月2日 0時) (レス) id: af2cedb42a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪菜 | 作成日時:2021年2月12日 9時

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