柱最強の女_第9章

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炭治郎side


あの後Aさんと挨拶したあと

皆のお墓へ禰豆子達と足を運んでいた




善逸「これ絶対今日中に終わんないよぉ。どんだけあると思ってんだよ、全部に花供えてたら炭治郎ち行けねぇよォ」


伊之助「俺様がやってやるよォ！」


善逸「バチ当たりなんだよお前はさぁ！」


炭治郎「伊之助っ」


善逸「もう日が暮れちゃうじゃねーかよぉ腹減ったよぉ」




わーんと泣き出す善逸を撫でる禰豆子

何とか全部に花を供えて

家路を辿って歩いていく




伊之助「なぁお前何を背負ってんだ？」


善逸「爺ちゃんの遺骨だよ」


伊之助「イコツ？それ食えんのか？」


善逸「馬鹿かお前は！」


禰豆子「あっ、三郎お爺ちゃん」


三郎「！？」




俺達の姿を見て泣きながら抱きしめてくれた

そして俺の家の前へと辿り着く

皆の亡骸を埋めてある場所は綺麗な花が咲いていた

四人でその前に座り手を合わせる




炭治郎「(父さん、母さん、竹雄、花子、茂、六太)」



沢山の人に助けて貰って俺も禰豆子も

戻ってくる事が出来ました

大勢の人の命が失われた

だけど精一杯力を合わせて皆の願いは叶ったよ

これからまたどんなに辛い事があっても

助け合い前を向いて生きていきます

皆に繋いでもらった命で俺達は一生懸命

生きていきます



すると何処かで声が響く


「おかえり」


驚いて禰豆子と二人で振り返り顔を合わせる

大好きな家族の声、大好きな皆の声

禰豆子と俺は沢山泣いた

ただいま、ただいま、帰ってきたよ、ただいま…




善逸「えー家の中全然荒れてないじゃん！」


炭治郎「三郎爺さんや町の人達が綺麗にしてくれてたみたいだ、手紙がある」


禰豆子「畳も棚も全部替えてくれてるよ、安いものじゃないのに…」


炭治郎「改めてお礼とお返しに行かなきゃ」


善逸「ここが炭治郎と禰豆子ちゃんの育った家かぁ…いいなぁあったかいなぁ」


炭治郎「へへへ」


伊之助「なんだァこれェ！爪痕があるぞ！見たとねぇ獣の爪痕だ気をつけろ！」


炭治郎「違うよ伊之助、これは家族の身長を測っていたんだ。どのくらい背が伸びたか分かるように名前を入れてあるだろ」


伊之助「なにィ！じゃあ俺も！これ全部抜いてやる測れ！早く早く」


禰豆子「お兄ちゃん伊之助さん後にしてね、掃除しないと日が暮れちゃう」


伊之助「今！いーま！」


禰豆子「もー」





そうして四人で掃除してご飯を食べて

笑って過ごした

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