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No side


庭の方へ行くと無常を待っていた炭治郎の姿



A「待たせたね」


炭治郎「いや、大丈夫だ。それよりもういいのか?」


A「ああ、沢山話したしめでたい話も聞けた」


炭治郎「そうか」




二人の頬を春の暖かい風が撫でる

ユラユラと揺れる桜を眺める





A「炭治郎、ありがとうな」


炭治郎「え?」


A「最初の出会いは酷いものだったのに、君には色々と救われていた。真っ直ぐで馬鹿が付くほど正直で、一生懸命で、努力家で、人想いで。そんな君の綺麗な心に触れて、私は沢山笑えるようになったし、沢山泣けるようになった」


炭治郎「そんな…俺だってAさんに沢山救われたぞ。それに俺はAさんは俺の憧れだからな」


A「ハハ、嬉しいもんだな。憧れか、そう見えていたなら良かったよ」





話しに花が咲いてとてもゆっくり時が過ぎていく

トクン…トクン……トクン……と間隔がゆっくりになる

それを感じた無常は最後に見たかった物を思い出す






A「炭治郎、日の呼吸を見せてくれないか?」


炭治郎「え?勿論いいが…片腕だからそんなに迫力ないぞ?」


A「いいんだ、無惨との戦いが必死でちゃんと見れなかったし、綺麗だと聞いたから」


炭治郎「分かった、じゃあAさんのために頑張って舞うよ」





炭治郎は立ち上がり無常から渡された刀を握る

そして日の呼吸を壱から舞い始める

大きく広がる炎はとても綺麗で無常は

目に焼きつけるかのように見つめる





トクン…トクン……トクン………トクン……トク…ン





暖かさに眠くなって無常はゆっくり目を閉じる

少し眠るだけだから、君の舞を最後まで見るから

そう思いながら柱に持たれて目を閉じた

そして炭治郎は最後の型を舞い戻ってくる






炭治郎「どうでしたかAさ…ん…」


A「……」






炭治郎の目に移った無常は

柱にもたれ目を瞑り微笑んでいた

そっと無常の手に触れる炭治郎

その手は冷たくなっていて無常の体を抱きしめる






炭治郎「お疲れ様…頑張ったなッ…出会ってくれて…生まれてきてくれたてありがとう…ッ…ゆっくり…休んでくれ…っ…」





ボロボロと炭治郎から零れた涙が

無常の肩を濡らしていった

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メア様推しの人 - これって現在パロ?てないんですか? (6月2日 16時) (レス) @page45 id: b2dbf5b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - たまたま見つけたお話でこんなに泣くとは思いませんでした!素敵な作品でとっても感動しました。続編見てきます! (5月23日 19時) (レス) @page45 id: 87b97eb6cb (このIDを非表示/違反報告)
らら - ほんっとに小説で泣けない私なのにぼろなきしちゃうくらい素晴らしい作品をありがとうです!!今から全力で現代読んできます!! (2022年1月1日 16時) (レス) @page45 id: 593b9c77e0 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - ミラー☆さん» ミラー☆様!わぁぁぁ!ありがとうございます!手紙のところは私なりに力を入れた部分なので、そう言っていただけて本当嬉しいです!🙏✨こちらこそ、一章から九章まで読んでくださり、ありがとうございます! (2021年9月28日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 凛華さん» 凛華様!ほっ、本当ですか…!?めちゃくちゃ嬉しいです…😭そう言って頂き、本当にありがとうございます! (2021年9月28日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yu-grena | 作成日時:2021年2月13日 23時

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