あの日一緒に見た桜はまるで… [薄桜鬼] [沖田総司]

第九話 [ごめんなさい。] ページ9

平『え、えと…兄ちゃん？』

衣『ん？』

平『俺、何があったのかとか全然
思い出せてねぇけど…その…』

衣『…』

平『こんな俺でも弟でいていいの？』

衣『勿論だ…平助。』

平『ありがとう!!』


…

『ﾌﾌｯ』

よかったな…家族に逢えて…

『家族…』

そう言えば…俺は家族らしい事したか？

『馬鹿じゃねぇの…俺…』

今更…

『…』

本当に馬鹿馬鹿しい…阿呆らしい…

『…斬ったのは俺だろう…』

風邪は治っていざ巡察だ。って思い
出ようとしたら羅刹が逃げたと聞き
別の意味で屯所を出て…そして…

『二人に逢って…』

久しぶりの再会で嬉しいはずなのに
どこか悲しい…なんで？

『…』

父様に逢いたい…

『は？』

今…俺…何を思った…？

『俺…やっぱり後悔してんのか…』

"いくら男になりすましても、君の
身体と心は男にならない！女のままなのよ！"

『幸美さん…』

"ほらね？貴女は女の子なんだよ？"

『俺は…風邪を引く前や引いてるとき
治った後は泣く事や感情的ななる事が
多いいって云われたがここまで…』

"泣いてもいいんだよ…"

『泣かないよ…俺は…弥崎家…』

弥崎家…副長だから…って、は？
俺は新選組一番組副組長だぞ？

華『おーい、Aー？』

『華月…』

華『っ！な、なんで泣いてんだよ…』

『わか、ん…ない、よ…』

華『…悪魔の副長…』

『あ？』

華『いや、悪魔の副長がだらしねぇなぁ。って』

『誰が副長だ？俺は新選組一番組副組長だ！』

華『…それでいいんだよ。』

『え？』

華『お前には泣き顔なんか似合わない。』

『…』

華『沖田さんが呼んでたよ。』

『えっ！』

華『いってら。』

『う、うん！』

何だろう!!とてつもなく嬉しい!!

『あ…あと…"ごめんなさい"。』

華『…あいよ。』

私のごめんなさいはありがとうなんだよ？

[ごめんなさい。]→←次回から恋愛のみにします。(スランプ気味で)

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