あの日一緒に見た桜はまるで… [薄桜鬼] [沖田総司]

[三日間、巡察 稽古禁止令] ページ3

土『総司？いるか？』

総『いますよ？』

土『入るぞ…』

総『だいぶ落ち着いてます。』

『ｽｰ…ｽｰ．』

土『ああ、なぁAって…労咳なのか？』

総『聞きましたけど、違うって云ってました。』

土『そう…か…』

『ん…んん…ｽｰ…ｽｰ…』

土『気持ち良さそうに寝てんな。』

崎『副長、松本先生をお呼び致しました。』

土『入ってくれ。』

松『おや、咳をして血を吐いたと
聞いたんですが…』


総『吐いたのは事実ですよ、けど
今は落ち着いてます。』

松『ふむふむ、なるほど…まぁ、この子は元々肺が
弱くてね…体力があったとしても風邪を引いて
しまうとその体力さえも削ってしまうからね…』

『ん…ｽｰ…ｽｰ…』

土『じゃあ、労咳では？』

松『ないですよ。大丈夫です。』

土『そうか、ありがとうございました。』

松『いえいえ、また何かございましたら
呼んで下さい。彼女の事は知ってますので。』

そのあと松本先生は帰って行った…

総『薬出たんだねー…』

『ｽｰ…ｽｰ…』

総『ほんと、気持ち良さそうに寝てる…』

『ん…？総司組長？』

総『おはよう。』

『はい…それは薬ですか？』

総『そだよ、君が呑む薬。』

『じゃあ、呑みますのて下さい。』

総『はい。』

『ども。』

総『普通に呑めるんだ…』

『ん？あ、はい。』

総『へぇ…』

総(ある意味尊敬するよ。)

？『おい、いるか？』

『一君？いるよ。』

一『失礼する。A宛に手紙がきていた。』

『手紙？』

総『恋文だったりして…』

『え、いや…それはないかと…』

誰からだろう…

『美尋から…！？』

一 総(みひろ…？)

Aさんへ、お元気ですか？星導組の皆様から
新選組にいると聞きました。新選組での生活は
いかがですか？不慣れな事とかもありますか？

私は充実した毎日を贈っています。とは云えず
Aさんがいなくて寂しいです。ですが
こうして手紙を書けた事は凄く嬉しいです。

話が変わりますが、八尋が星導組副組長に
選ばれました。華月さんの事が好きな八尋に
とって凄く嬉しい事なんだと思います。

そして衣月さんは弥崎家局長をしております。
副長、総長についてはまだ判りません。
多分、副長は華月さんがすると思います。

長々とすみませんでした。
美尋より。

『…そっか皆元気なんだね…でも
人員が少なくなっているようだね…ふむ…』

一『手紙を送り返したらどうだ？』

『いいの？』

総『いいんじゃない？』

『ならばそうしよう。』

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