アカシア【呪術廻戦】

55話 ページ6

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一応、マフラー付けてきたけど寒いな。

雪は嫌いじゃない。

積もった雪に光が当たりキラキラと輝いているのを見ると落ち着くから。

幽霊とかそういうのは苦手だけど、夜は好き。



自分が自分でいられるから。

心が落ち着くから。

嫌なことを忘れられるから。







母様みたいだから。



狗巻「高菜？」



『…棘か。雪を見てたの。』



狗巻「…こんぶ、すじこ。(風邪引くよ)」



『棘も人のこと言えないからね。』



棘は私の隣に座った。

……本当に棘、綺麗な顔してるよね。

少し羨ましい。



『棘、髪伸びてきたね。

伸ばすの？』



狗巻「しゃけ。…こんぶ？」



『変じゃないよ。』



狗巻「しゃけ！」



っ…

棘の笑った顔を見ると胸が締め付けられる。

私は多分、棘に対して皆とは違った特別な感情を抱いている。この気持ちの答えは分からない。

でも、伝えてはいけないってことは分かる。

伝えたら……何かが崩れる気がして怖い。



隠さなきゃいけない。

棘とは友達。

この感情は「友情」なんだよ。






決して………決して_______________



















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「恋」なんかじゃない。

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