賑やか、楽しいヒーロー達と。【流星隊】

４３：ちらつく不安 ページ43

＊



シーン。

そんな効果音が似合うといった雰囲気が、なんだか少し息苦しく感じる。

翠くんと忍ちゃんって仲悪かったっけ？

どうしたんだろう。




「あ、つ、着いたよ！寒いし早く入ろっ」


「……いや、Aさん。先に入っといてくれます？ちょっと用があるんで。すぐ入りますから」

「拙者も、ちょっと」


「……そ、そうなの？うん、わかった。凍えるほど寒いし早く戻りなよ！」




不自然だ。余りにも。

また何か私に隠し事をしている？

嫌な予感しかしない。私が関係することだろうか？




「ただいま〜」

「あ、おかえりッス三人とも…って、姉御だけッスか？」

「あ、いや！なんかね、用があるからもう少し外にいるんだって」

「そうなんスか？何でしょうね〜、あ、荷物お持ちするッス！」

「ありがとう」




笑顔で出迎えてくれた鉄虎くんにスクバを渡し、不安に思いながらも靴を脱ぐ。

あの2人、大丈夫かな。

何の話してるのか気になるけど、盗み聞きはいけないし…と自分に言い聞かせ。

ちらつく心配を振り払うように頭をぶんぶんと横に振った。

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