賑やか、楽しいヒーロー達と。【流星隊】

３６：ピンチを招くヒーロー ページ36

☆



翌日のこと。

引っ越して通学路は変わったけど、
いつものように流星隊の皆と登校してきたら…




「あ、A！ちょっとちょっと」




遊木くんと楽しそうに話していたスバルがこっちを見た途端、こそこそと駆け寄ってきた。

小さく手招きされるまま教室の隅へと連れて行かれる。




「な、なに？」

「Aさ、流星隊と一緒に住んでるの？」

「!? 」




ぎくり、

そんな擬音が響くかのように私の肩は揺れる。

なんで知ってるの？え、バレた？


…いや、まだそう決めてはいけない。




「な、なわけないじゃんね！ふふふ」

「ごめんA、動揺がわかりやすいよ」

「はははっ、スバルったらなに言ってるの〜もう本当スバルなんだから！」

「Aこそなに言ってるの？」




ここで嘘をつくのが下手である私の能力が発揮してしまったようだ。

自分でもわかる。動揺しすぎだと。


だってだって、バレちゃまずいじゃん!?

男子高校生5人と女子高生1人とか、そんな逆ハー状態ふつうは駄目じゃん!?




「ちーちゃん先輩から聞いたんだけど」




守沢千秋ィィィイ！！！！

私がこれだけ悩んでいるというのにさらりと言っちゃってんのあの人！！？？




「へ、へぇ、そうなんだ」

「A、ほんとーは？」




必死に下手な嘘つかなくてもよかったじゃん。

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