賑やか、楽しいヒーロー達と。【流星隊】

２：私のクラスに ページ2

――翌日



「おはよ〜…」

「おはようA。眠そうだな？」

「衣更くんおはよ、眠いのは毎日です！」



肩にかけた鞄を下ろしながら、

隣の席の衣更くんと会話する。


私はプロデュース科でもあるが、

クラスは２年Ｂ組に居座らせてもらってる。



「また遅くまで残ってたんだろ〜」

「暗くなる前には帰ったし！」

「嘘つけ。部活終わった時、校舎の近くでお前見たぞ？十分暗かった！」



げ、さすが苦労人衣更真緒。

周りよく見てるね…



「なんか失礼なこと考えたか？」

「察するなし、何も考えてないし」



適当に返事して誤魔化していたら、

教室の窓から「転校生！」と私を呼ぶ声が
聞こえてきた。

振り向くと、そこには守沢先輩が立っている。



「なんですか？昨日のお礼なら言いましたよね？」

「信頼のなさに驚きだな…まあいい！その話ではない！…転校生、今日の放課後は時間があるか？」



こそこそと耳打ちしてくる先輩を見る限り、

なにか聞かれてはまずいことなのだろう。


合わせて私も「あります」と答えると、

先輩は「よし。では、放課後裏庭に集合」と
くすぐったい声で言い残し去っていった。

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