愛に溺れて依存症

愛情9杯 ページ9

志「はい、これ着替えとタオル。俺ちょっとコンビニ行ってご飯とか買ってくるからお風呂上がったらちゃんとドライヤーしてな？それと、なんかあったら上で坂田が寝てるから坂田叩き起こすこと！」

『へ、ぁ、え、は、はい』

だからその坂田さんに困ってるんだよなー
なんて考える暇もなくテキパキと支度をする
志麻さんに唖然とする

『あ、あの…やっぱり私今からでもホテルに』

志「そしたら警察行って捜索届出すから」

『へ？！？』

なんで！？！？
こ、この人もなかなかに頭おかしいんじゃないのか…



い、いやあの……愛は欲しい……けどね
私その…こういう話はどうかと思うけど、

いわゆる……し、処 女というやつなんです…
もちろん元カレとはお互いに猫被ってた訳だし
お互いなにもしてこなかった

私に手を出そうとする人も居たは居たけど
"怖い"とか言えばすぐにやめてくれたし、
男のひとの家にもあまり行かなかったから

…………あの…だから………


私、男のひと迫られたりするの
そんなに耐性ないんですよね

優しかったうらたさんは明日用事があるって
帰っちゃったし…なんで皆して坂田さんと私を
二人にさせるの！？

坂田さん絶対降りてこないで…

お風呂上がったらドライヤーって言われてたよな…

あ、もちろん服は志麻さんのお借りしました
上の服はもちろんだぼっとしてるけど
ズボンは紐がついてるのを貸してくれたので
きゅっと結んで履いてます

『……コンセントさすのどこ…』

寂しいからテレビがついてるリビングで
ドライヤーしようと思ったんだけど……

リビング綺麗すぎて逆に見つからない
やっぱ洗面台でドライヤーしてこようかな…

なんて思って脱衣場の方に戻ろうとすると
後ろからお腹辺りに手を回されて後ろに引かれた

『ほぁ、！？』

変な声が出たけどそんなの気にしない。
だって、抱き締めてきたのが

坂「ふふ、また二人っきりやな」

『っひ、』

坂田さんだから

坂「あれ、濡れてる。お風呂入ったん？」

『は、はぃ…』

坂「んー、服がまーしぃのやつなのちょっと不満やなぁ…脱がしたいわ」

『ひ、っ離して！！』

坂「そんな反応されると余計いじめたくなるんやけどー」

語尾を伸ばして呑気に会話を続けてくる

やめて、どろどろする、どんどん、

坂「……あ、もしかしてコンセント探してた？それならここやよー」

私からドライヤーを取ってコンセントに
差し込んでくれた坂田さん

『っあ、ありがと…ございます…』

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