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第5話  知ッテル ページ7

四年生



僕は初めて体育の授業でバスケをした。






そして、思った。






___ツマラナイ







だけども、真ちゃんは思った以上に楽しかったらしく、


シュートを入れられるように頑張っている。





「真ちゃんは3Pシュートが好きなんですね。」




思わず口から出た言葉。


彼は、僕の発した言葉に律儀に答える。



「・・・ああ、オレは3Pシュートが好きだな。」








「・・・何故ですか?」




理由は知ってるけど聞いてみると、


彼はフンっと鼻で笑い、自慢げに話した。




「ぐもんなのだよ。3点のほうがより多くより早く点を取れるのだよ。」




いつからこんな合理的な性格になったっけ?



ちょっと可愛げのなくなってきた幼馴染に、ため息ひとつ。




最近はおは朝の占いまで信仰し始めた。




ラッキーアイテムも、持ってこれるものはもってきている。




・・・僕の分まで。






「真ちゃん、“ぐもん”漢字で書けないですよね。」



思わず、違う話題に転換した。


「・・・ああ。」


「“愚問”はこう書きます。」





僕は常備しているペンとメモで“愚問”と書いた。


まぁ、当たり前だが、小学4年生にこの漢字は難しいだろう。





彼は少し眉をひそめる。





「Aは何でも知っているのだな。」





コレは最近真ちゃんの口癖になりつつある。


だから僕も同じように返す。








「・・何でもは知らないですよ、でも、僕は知る事が出来るから知ってるだけ。」




それを聞くと真ちゃんは、


明らかに不満そうな顔でこちらを見てきた。






「毎回聞くが、意味が分からん。そろそろ意味を教えてくれても良いだろう!」



「駄目です。自分で考えてください。」





暫く考えて答えにたどりつけなかったのか、


彼は、またシュートの練習を始める。








僕はそれを横目に、さっきの言葉が書いてあった小説を思い浮かべる。





その人の考え方によって答えは違うだろうから、


小説の中で少女が汲み取った言葉と僕が汲み取った言葉は全く違うものと考えると、






言葉って不思議だと、


本日3回目の成功の真ちゃんの3Pシュートを眺めながら思った。

第6話  イトコ→←第4話  バスケ馬鹿



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設定タグ:黒バス , 転生トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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ハムスター(プロフ) - 雪ノ姫さん» 了解☆これからよろしくヾ(=^▽^=)ノ (2013年10月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 8951343a17 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ姫(プロフ) - ハムスターさん» それじゃあハムさんで!(`・ω・´)こちらもタメでいいです! (2013年10月17日 6時) (レス) id: 86d570a1af (このIDを非表示/違反報告)
ハムスター(プロフ) - 雪ノ姫さん» こちらこそ!あと呼び捨て&タメでOKです/// (2013年10月16日 15時) (携帯から) (レス) id: 8951343a17 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ姫(プロフ) - ハムスターさん» 有難う御座います!友希大歓迎です!宜しくお願いします!!仲良くしてください! (2013年10月16日 12時) (レス) id: 86d570a1af (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ姫(プロフ) - 絢季さん» 楽しんで頂けて幸いです!更新頑張ります! (2013年10月16日 11時) (レス) id: 86d570a1af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪ノ姫 | 作成日時:2013年8月5日 22時

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