【黒バス】転生少女とキセキの光 (ページ24)

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第21話　　惹カレルページ24

黒子SIDE

今日、僕は念願のバスケ部に入った。

此処のバスケ部は“一軍”“二軍”“三軍”に分かれていて、

＿＿＿＿＿＿＿＿僕は実力が及ばず三軍

試合に出して貰えるのは弱くても二軍から、

公式戦となれば、一軍にならなければいけない。

はぁ、と手紙を見ながら僕はため息を吐く。

コレではキミとの“約束”が果たせない。

落ち込んでいてもどうにもならないが、

少し気分が落ちていた。

「･･･よし！これから頑張りましょう！」

少し気合を入れ直し、上を向く

気持ちを明るくしなければ、バスケも楽しく無くなってしまう。

「･･･黒子君。」

突然誰も居なかったはずなのに声を掛けられ、肩が跳ねる。

「うわっ、･･･えっ？燈咲さんですか？」

･･･心臓に悪いですなんて、

人に言えないような文句を心の中で愚痴る。

このままどちらも言葉を口にすることなく、

何にも言えず家路についていると、

ふいに放課後の事を思い出した、

･･･燈咲さんは、女性でしょうか？

随分失礼な事だが、男バスに入部していたのだ･･･選手として。

それとも、何か特殊な事情もちなのか？

聞いてはいけないかも知れないが好奇心が疼く。

僕は燈咲さんの方と顔を合わせようと、横を向いた時、

フードの中に見える彼女の瞳に＿＿＿＿＿＿＿深い陰が落ちた。

少しずつ呼吸が荒くなり、瞳は薄く膜を張る

苦しそうで、泣きそうにも見える姿

その姿に、僕の心臓も締め付けられたように苦しくなる。

動機も激しくなり、可笑しくなりそうな程、

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿彼女に惹かれた。

「燈咲さん！大丈夫ですか？」

だから僕は必死に呼びかけた。

これ以上、僕もオカシクならないように。

気がついた燈咲さんは、すみませんと謝り取り繕ったような笑みを覗かせた。

その笑顔を見て、僕はまた胸が締め付けられた。

嗚呼、まるで水の中に閉じ込められたような感覚。

溺れて沈まぬようもがくのに

銀の泡が美しくてそのままで居たいとも思う

家まで送ろうと僕は言ったが、

「大丈夫です。」と、返されてしまった。

道を別れ夕日の道を進んでる彼女の姿が、

＿＿＿＿＿＿＿＿＿また僕の心臓を締め付けた。