第11話 優シサ ページ13
「なっ・・・!?なにをやってるのだよ!!」
そう言って、部屋に直入ってきた真ちゃんは
僕からカッターを取り上げた。
「真ちゃんもムッ君も返事聞いてから部屋に入って下さいよ・・・。」
僕が茶化すように言うと、ムッ君も怒ったように
「Aちん、そんな事しないで!」
と言う。
いつものんびりしてるムッ君が怒るとは。
なんて、何時までもふざけて狂った思考。
「別に僕の体を傷つけても、ムッ君や真ちゃんが怒る事じゃないですよね?」
分かってる、本当は怒る理由なんて。
____心配してくれてるのは
ワカッテル
「何を言っているんのだよ!!心配するのだよ。」
「Aちんの事大切だし、当たり前じゃん。」
2人は本当に優しいよね。
こんな僕なんて見なくても良いのに・・・。
その後、父や母にリスカしてるのをバラされた僕は、
散々怒られた。
でも、最後は抱きしめられた。
「気づいてあげられなくて御免ね。」って。
謝らなきゃいけないのは僕のほうなのに・・・。
部屋に戻ると、真ちゃんとムッ君がいた。
二人とも、心配そうに見ていたが、
「真ちゃんやムッ君のせいで散々怒られたじゃないですか。」
なんて、ふざけて見せると、
安心したように、僕を責めはじめる。
「当然なのだよ。あんな事をしているAが悪い。」
「そうだよー、あんな事もうしないでよねー。」
なんて、
きっと、すぐにリスカを止める事は出来ないだろう。
でも、
「・・・二人とも有難う御座います。」
きっと聞こえないような小さい声で
そっと呟いた。
その日の夕暮れは優しいオレンジだった。
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ハムスター(プロフ) - 雪ノ姫さん» 了解☆これからよろしくヾ(=^▽^=)ノ (2013年10月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 8951343a17 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ姫(プロフ) - ハムスターさん» それじゃあハムさんで!(`・ω・´)こちらもタメでいいです! (2013年10月17日 6時) (レス) id: 86d570a1af (このIDを非表示/違反報告)
ハムスター(プロフ) - 雪ノ姫さん» こちらこそ!あと呼び捨て&タメでOKです/// (2013年10月16日 15時) (携帯から) (レス) id: 8951343a17 (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ姫(プロフ) - ハムスターさん» 有難う御座います!友希大歓迎です!宜しくお願いします!!仲良くしてください! (2013年10月16日 12時) (レス) id: 86d570a1af (このIDを非表示/違反報告)
雪ノ姫(プロフ) - 絢季さん» 楽しんで頂けて幸いです!更新頑張ります! (2013年10月16日 11時) (レス) id: 86d570a1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪ノ姫 | 作成日時:2013年8月5日 22時