太陽と月の恋事情【あんスタ】

forever　3 ページ32

「「……え？」」




まず第一声。




真緒と顔を見合わせる。




そして二度見。




「「……………え？」」




第二声。




A「…え、結婚って……




コンビニの前で決定するものだっけ……？」




衣更「そこ！？」




二人のツーショットの後ろには、なぜかかの有名なコンビニが建っている。




A「いやだって、なんか…どこをどうツッコんだらいいのか………

……え、結婚？結婚ってあの永遠誓うやつ？え、なんで突然？今？祝福って？どうやって？

ええ……？」




衣更「取り敢えず落ち着こう。悩むのは買い物済ませてからだ。」




混乱が解けぬまま、店を出た。




レジに並んだり、会計してもらったりとしている間に、私達はなんとかメールの意味を理解することができた。




A「結婚か……随分思い切ったね。」




衣更「ああ。合流したら質問攻めだな。」




A「二人のことだから、『愛してるから』で終わらせそう。」




衣更「否定できないな……」




少し想像してみよう。




例えば、「なんで結婚がいきなり決まったの？そんな突然でいいの？」と聞いたとすると。




あんず『え？二人愛し合ってれば恋人だろうが夫婦だろうが大して変わらないって！』




明星『そうそう！大事なのは関係じゃなくて距離感の問題☆』




なんて答えるんだろうな。




と我ながら馬鹿な想像をして、ふと真緒を見た。




バチッと効果音が付きそうな感じで、目が合った。




A「………何？」




なぜか緊張する。




真緒の顔が、いつもより真剣に見えたから。




けどその表情はすぐに崩れて微笑へと変わる。




衣更「……いや、なんでもない。」




心臓が、少しうるさかった。

forever　4→←forever　2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す