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二人のシンデレラ 6 ページ11

翌日。




今日もアンズと家の掃除。




……をしているとき。




チャイムが鳴った。




アンズ「何、お客さん?」




A「……だと思う。」




あまりここに客なんて来ないのに。珍しい。




こっそり部屋から顔を覗かせて見ると、使用人さんがある二人を客間に招き入れていた。




その二人とは____




アンズ「えっ……スバル王子!?嘘っ!?」




A「静かにして。」




アンズ「アッごめんなさい。」




そう。その二人とは、スバル王子とマオ王子。




昨夜、私達が会った王子たちだった。




私も、内心はすごく驚いてる。




なんでここに……?




疑問を抱きながらも、王子とお母様達の話に耳を傾ける。




ほとんど聞こえないけど。




アンズ「……もしかして、昨日の私達の落とし物のこととかかな?」




A「あっ……そうかも。」




いや、だとしても私達だとわからないんじゃないか。




今こんな姿だし。




明らか昨日の私達と同一人物だなんて思いもしないだろう。




一人自嘲していると、隣の部屋で使用人さんの小さな悲鳴が聞こえた。




こっそりそこに向かうと、使用人さんは部屋の隅で小さくなっていた。




A「……どうしましたか?」




使用人「い、いえ……多分、見間違いです。

虫のようなものが飛んで行ったような気がしたので……光ってましたし。」




ああ、多分それは昨日の魔法使い(ナツメ)だ。




ナツメは、小さくなって妖精みたいな姿になれるから。




そこに隠れていただけだろう。




使用人「お気遣いありがとうございます。」




お辞儀をした使用人さんに、軽く会釈を返す。




とその時、使用人さんの後方に目が行った。




A「……!」




私は慌てて、使用人さんを横に突き飛ばす。




なぜかと言うと、使用人さんの後ろの本棚から大量の本が雪崩のように落ちかけていたからだ。




いや、現在進行形で落ちている。




突き飛ばした弾みで私は動けず、そのまま本の攻撃をもろにくらった。




アンズ「Aっ!?大丈夫!?」




アンズも気づいたのか、慌てて隣の部屋から叫ぶ。




母「もう、なんなの?

こっちは大事な話をしてるって言うのに……」




私が本の山からやっとのことで上半身を出した時。




私の周りには、たくさん人がいた。




A「……申し訳ございません。

私の不注意で……」




マオ「A……?」




ふと、マオ王子に名前を呼ばれた。

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さゆき - わーいつの間にか完結していらっしゃったんですね(TT)今から4.5年前3DSから読ませていただいてたのをさっき思い出し最後まで読みました(TT)♡もう最高です、共通テストで死んでたので癒されましたありがとうございます泣 (2022年1月17日 17時) (レス) @page39 id: 995ab9826d (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 返信ありがとうございます。遅くなりましたが完結おめでとうございます!最後までドキドキしました!最後にあんずと一緒に変わった名字を言い合うのがすごく素敵でした!素晴らしい作品をありがとうございました! (2018年8月7日 18時) (レス) id: 1e89af4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
天野いろは(プロフ) - きさらさん» あ、ありがとうございます(?)私は家族愛が大好きなので、自然と作る話は家族系になるんですよね(笑)よかったら他のも見てみてください!あっ、できればでいいので! (2018年1月2日 20時) (レス) id: 89b3d123d2 (このIDを非表示/違反報告)
きさら(プロフ) - あの、好きです。←こういう話最近少なくて……夢主ちゃんやあんずちゃんが可愛いかったです。あ、もちろん真緒くん、スバルくんも← (2018年1月2日 17時) (レス) id: 8e2a00dcdb (このIDを非表示/違反報告)
天野いろは(プロフ) - 七瀬さん» ありがとうございます!最後まで読んでくださったんですね!本当に感謝感激です! (2018年1月2日 13時) (レス) id: 89b3d123d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天野いろは | 作成日時:2017年5月7日 14時

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