検索窓
今日:16 hit、昨日:15 hit、合計:138,778 hit

自由人 6 ページ8

ピンクの髪の人と黒いわかめみたいな髪の人が吹いた。




盛大に。




いやなんでよ。




私の目の前の茶髪の人は、逆に驚いた顔をしている。




………え、まさか自分のこと誰でも知ってると思ってた?




………それって……




『……自分に、とても自信を持っているお方なんですね!』




尊敬するわ〜。私にはできない。うん。




?「……え。」




『いや、私自分のこと全員に知られてるとか思える自信ありませんもん!

あなたすごい人ですね!見習います!』




名前覚えとこう。




よく見ると、ジャージに小さく縫われていた。




「及川」?えーっと……




『「およかわ」先輩ですね!覚えておきます!

じゃっ!さようなら!』




スルッと腕から抜けだし、大きく手を振る。




不思議な出会いだった……(しんみり)









NO side




花巻、松川、共に爆笑している。




及川は唖然。




岩泉は哀れみの目を及川に向けている。




四人しかいないのにカオスの状況である。




花巻「やっぱあいつでいいんじゃね?

及川のこと知らないみたいだしさ。」




松川「及川目当てで入ってくるよりかは何百倍もマシだわ。な、岩泉?」




岩泉「ああ……俺も同意なんだが、及川がなんて言うか……」




三人の間に沈黙が走る。




すると、及川がゆっくり振り返った。




及川「………三人共。」




「「「…………」」」




ごくりと唾を飲み、及川の次の言葉を待つ。









及川「……あの子すっっっごい気に入った!

絶対マネージャーになってもらおう!」




花巻「よっしゃ!」




松川「全会一致だな。」




岩泉「お前ら、勧誘はいいがほどほどにしとけよ。」




「「「わかってるって!」」」




初めて四人の意見が一致した瞬間。




その原因は、全てAにあった。




こうして一ノ瀬Aは、毎朝バレー部の皆に追われる身となったのだった。

自由人 7→←自由人 5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
79人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紺野いろは | 作成日時:2016年12月26日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。