自由人の憂鬱【ハイキュー！！】 (ページ6)

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自由人　4 ページ6

『ですが……』

女子１「ていうかさ～。あんたもしかして高校生じゃない？

じゃあ同じ高校？

この人達のこと知ってんの？」

…………いや知らん。

女子２「そっか！自分が狙ってるからうちらに取られると思って注意してるんだ～！」

知らないっての。

……ここは感情的にならない方がいい。

『その話は関係ないでしょう？

それより、これ以上うるさくするようならば出ていってもらいますよ？』

女子３「あ、焦ってるー！」

女子４「そういう子って嫌われるよー？」

………もう我慢できん。

ちらっと店長を見る。

店長は苦笑いをしながら手でOKサインを出した。

………よし、許可頂きました！

女子１「なによそ見してんのー？

うちらに負けるーって思って絶望しちゃった？」

『はぁ？んなことするわけないでしょうが馬鹿じゃないの？』

私の前にいる八人が全員びっくりする。

『自意識過剰にも程があるんじゃないの？

そもそも私がこの人達を知ってるっていつ言った？

狙ってるなんて一言も言ってないんですけど。

話くらい聞けないの？

自分達の話はべらべらするくせに他人のことは自分の都合の良いように書き換えるとか、そんな権利あんたらのどこにあるわけ？』

全て真顔で、淡々と言う。

女子達は顔を真っ赤にして怒る。

女子１「け、結局なにが言いたいのよ！」

女子２「そうよ！そんな言葉を並べただけの理屈で納得できるわけないじゃない！」

『じゃあ単刀直入に言う。

＿＿＿＿＿出てけ。』

女子３「……は！？なんでうちらが出て行かなきゃなんないわけ！？」

女子４「あんた店員のくせに、大人しく接客すらできないの！？」

『店員だからこそあんたらを追い出すんだよ。

まだわかんないの？物分かり悪っ。

……そういう子って嫌われるよー？』

さっき女子が言ってた言葉を、そのまま返す。

四人の女子は逃げて行った。

『………ふぅ……

よく言った私っ！えらい！

今日のごちそうはチョコレートよっ！』

ガッツポーズしながら小声で叫ぶ。

『お騒がせしました。

後はごゆっくりどうぞ！』

営業スマイルではない、本当の笑顔を浮かべて残された四人に一礼する。

そして店長の元へ戻った。

……あの小声を聞かれていたなど、思いもしないまま。