自由人 47 ページ49
集合場所には、三年生の四人が集まっていた。
『先輩方、おはようございます。』
及川「って言っても真夜中だけどね!」
いのり「でもここまでくるとなんか……
『合宿』って感じしますね。」
『わかる?なんかもう楽しみで楽しみで……』
いのり「すごくわかる……!
こういうの初めてだし……」
『そうそう。いつも私省かれるからさ……』
いのり「『ああ、いたんだっけ』って言われるくらいだよ、私なんか。」
共感できる人なんてそんなにいないから、いのりみたいな人が一緒だと嬉しい。
つい話し込んでしまう。
花巻「あの二人、あのままでいいの?」
松川「なんかもう可哀相になってきたわ。」
岩泉「何も言わない方がいいんじゃねえか?」
及川「言ったら言ったで逆鱗に触れそうだからやめておこっか。」
その間、先輩方が複雑そうな顔で見てるのなんて知らない。
そんなこんなで皆集まり、バスに乗ろうという話になった。
バスの席はくじで決めた。
いのりは矢巾先輩の隣で、通路を挟んで岩泉先輩の隣。
よかったね!
私はその岩泉先輩の後ろで、隣は花巻先輩。
通路を挟むと及川先輩の隣だ。
なんなのこの先輩率。
まあいいか。
溝口「じゃ、出発するぞー。」
………さあ、合宿の始まりだ!
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作者名:紺野いろは | 作成日時:2016年12月26日 18時