自由人の憂鬱【ハイキュー！！】 (ページ32)

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自由人　30 ページ32

あれから、私の毎日はほとんど勉強だ。

別に勉強が嫌いじゃないから、憂鬱なわけではない。

むしろ、やることがあるのが嬉しいくらいだ。

…………でも。

『あっっづいいいいいい！』

私の部屋は、今エアコンが故障している。

修理は来週になるんだと。

地獄かよ！地獄だわ！！

蝉はうるさいわ風で紙が吹っ飛ぶわ暑いわ暑いわ暑いわでもう嫌だあああ！

でもそんなことあと一週間言ってたら進めない！

というかテストもう終わってる！！

やるしかないんじゃ！Aよ！

自分に鞭を打ち、再び机に向かう。

『…………あれ、ここわかんない。』

いきなりの応用問題に戸惑うも、よく考えて計算する。

答合わせをしたけど、間違っていた。

『なんでだろ？』

せめて解説載せろよおい。

こうなったら、あの人に頼るしかない！

『菅さあああああああああん！！』

家を飛び出し、二歩歩いて菅さんの家へ。

いやぁ近いことで。

私の叫びが聞こえたのか、菅さんは慌ててドアを開けた。

菅原「どうした！？」

『休日にすみません！

ここがわかんないです！』

テキストをずいっと勢いよく見せる。

面食らった顔をしていた菅さんは、やがて落ち着いてテキストを眺める。

菅原「……ああ、ここね。

ここは＿＿＿＿＿＿」

菅さんの説明を聞いていると、だんだん問題の引っかけが理解できてきた。

『なるほど！そういう問題だったんですね！

ありがとうございました！』

菅原「あ、ちょっと待ってちょっと待って。」

お礼を言って帰ろうとすると、止められた。

そのまま家から何かを取り出して帰ってきた。

菅原「エアコン使えないんだべ？

うちは今両親帰ってきてて入れてあげられないから、代わりに。」

そう言って差し出してきたのは、チョコのアイス。

神ですか！？

『ありがとうございます！』

菅原「いえいえ。じゃ、勉強頑張れよ～。」

やっぱり菅さんリスペクト。