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自由人 21 ページ23

ガラガラッ




『ちわーっす!』




………あれ誰もいない。




やだもう一人で叫んじゃって馬鹿みたいじゃないの。(真顔)




………いや待てよ。じゃあ何故開いているんだ。




そう、答えはズバリ!!




『誰かがいるっ!』




岩泉「とっとと入れ。」




『あっはい。

鍵開けたの岩泉先輩だったんですね。』




岩泉「つっても、今来たばっかだけどな。」




『じゃあネット張りとかなんだとかやります!

やり方教えてください!』




岩泉「別にいいけど……お前、ここ入るのか?」




『入りますよ。ほらっ!』




昨日渡された入部届けを岩泉先輩に見せる。




『いやもうほんと感動したんですよ。何にかって?皆がバレーしてる姿です!サーブ、トス、スパイク、全てにおいて手を抜いてないんですよね。それに何より皆楽しそうでほんっと私の中の支えたい系本能が心の底から湧き出てきましたよ!及川先輩は皆をちゃんと見ていますね、そして岩泉先輩は皆からの信頼が厚い!花松の先輩方はチームを明るくしてくれます!そんな先輩方に支えられているバレー部に外れはないと思うので………』




岩泉「よーくわかったから一旦黙れ。」




『はい!

で、どうですか?今ならお安いですよ!』




冗談混じりで言ってみる。




岩泉先輩は少し考えると、笑顔でこう言った。




岩泉「ま、そんだけやる気があるなら大丈夫だな。

一から教えてやるから覚悟しろよ。」




私の頭にぽんと手を置いて笑う先輩は、とてつもなくイケメンだった。









『先輩カッコイイです!一生着いていきます!』




岩泉「クソ川思い出すからやめろ。」

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作者名:紺野いろは | 作成日時:2016年12月26日 18時

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