自由人 19 ページ21
翌日。
朝練で及川先輩に入部届けを出すため、いつもより早く起きた。
………つもりだった。
『おかしいな、出発の5分前にセットした覚えはないんだけど………』
夢だよねっ☆
おえ。
………いや夢じゃない!
ちょっと興味本意で及川先輩の真似してみたけど吐き気しか湧かなかった!
『いっけなああああい!遅刻遅刻うううっ!』
どこぞの少女漫画に有り得るフレーズを口ずさみながら、音速で準備をする。
朝ごはんは食べずに、昨日整理したバックを一瞬だけ確認のために見てドアを開けた。
少女漫画だとそろそろ出会っちゃう系の場面に…………
『んぐぇっ!?』
……………………あれ、なったよ?
ドアだけど激突したよ?
ものすごい悲鳴上げちゃったけど激突したよ?
ちなみにこのドアは、私のお隣りさん家のドア。
私がこのアパートに引っ越して、初めて話した人。
たまにご飯とか食べさせてもらっている、なんだかんだで結構仲がいい人。
あっ、前置き長い?スミマセン。
その名も…………
『___菅さん!?』
菅原「なんか当たったと思ったらAだったのか!」
「ごめんな〜、怪我ないか?」と私の頭を撫でる菅さん。マジイケメン。マジリスペクト。
話を戻すけど、この人が私のお隣りさんである。
中学生の頃から、この人には世話になった。
いろいろと。………うん。いろいろと。
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作者名:紺野いろは | 作成日時:2016年12月26日 18時