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自由人 17 ページ19

ガラッ




『お待たせしやしたあああっ!』




岩泉「足で開けんなみっともねえ!」




及川「よくそんな無防備なことできるね!?

今制服だよ!?危ないよ!?」




あ、そうだった。




明日からジャージで行こう。




『あ、そうそうドリンクのことなんですけど。

全部同じなのはわかるんですが味見してないのでお口に合うかわからないんですよ。

なので誰かのを一口だけ貰いたいんですが…

いいですか?』




私がそういうと、ほとんど全員が高速で頷いた。




じゃあ誰から貰おう?




及川「ここは主将の俺じゃない?」




岩泉「せめて及川以外にしろ。」




及川「なんで!?」




花巻「賛成。じゃあ俺だろ。」




松川「俺あんま話したことないから優先されるべきじゃね?」




矢巾「年が近い方がいいですよ!」




金田一「だったら同い年でもアリです!」




……………なんか、うん。




平和だねっ。(困惑)




と適当に話をまとめていると、国見がこちらにやってきた。




『あんたは話し合いしないの?』




国見「あんな馬鹿馬鹿しい話し合いに参加するわけないじゃん。」




『あ、あれ馬鹿馬鹿しいんですか。』




国見「言うと思った。」




国見はそう言って、私の口にボトルの先を突っ込んだ。




『む……?』




そのまま後頭部を押さえられ、動けなくなる。




すると口の中に、私が作ったであろうドリンクが流れ込んできた。




あ、おいしい。




私がごくんと飲み込んだのを見て、国見は私から離れた。




『五臓六腑に染み渡るわ〜………』




我ながら上手にできたね!




満足顔で前を向くと、国見に鋭い視線が当たっているのに気づく。




松川「国見いいいいっ!!」




花巻「お前先輩を差し置いて……っ!」




国見「取った者勝ちでしょう?」




金田一「空気読めよおおおお!」




……うん。




やっぱり平和だねっ。(困惑)

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作者名:紺野いろは | 作成日時:2016年12月26日 18時

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