第36話『どっちの勝ちか』 ページ38
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煉獄さんの構え、あれは...
“奥義”だ。
構えで察した瞬間、私もそれに合わせトドメの奥義を出そうと刀を振りかざした時。
『ｯ.....』
激しい痛みが電撃のように体中を駆け巡った。
体内で砕けた肋骨が、臓器を傷つけたのだ。
＿＿＿＿炎の呼吸、奥義。玖ノ型、煉獄！！
＿＿＿＿術式展開。破壊殺・滅式
激痛でバランスを崩し一瞬、出遅れた。
ドオォンｯ！！！！
『ｯ...ﾊｧ...ｯ...』
土煙で全く見えない。
どうなった...？
炭「煉獄さんｯ！！！」
土煙が収まって最初に見たのは、猗窩座の腕に腹部を貫通された煉獄さんの姿だった。
猗「死ぬ...！！死んでしまうぞ杏寿郎ｯ！！鬼になれ！鬼になると言えｯ！！」
動け。お願い。
『ｯ...ﾊｧ...煉獄さんｯ』
呼吸を整える。動け。動いてくれ。私の体。
炭「Aさんｯ！腹部から血が...ｯ」
煉「オオオオオ！！！」猗「あああああ！！」
夜明けが近い。
煉獄さんは猗窩座の腕をきつく掴んで離さない。
猗「退けぇぇぇぇ！！！」
煉「絶対に離さん！！！！！」
止血法で上半身の筋肉をガッチリ固め、これ以上体内の骨が移動するのを防いだ。
いける。
＿＿＿＿＿雪の呼吸、陸ノ型。暴れる白魔。
猗窩座の背後に一気に飛んで、刀を振りかざす。
猗「ｸｯ...」
ドゥンｯ！！！！
『ｯ！！』
猗窩座は直前で自らの両腕を乱暴に千切り、宙に飛び退いた。
私の日輪刀は、虚しく空を切った。
炭「逃げるな卑怯者ｯ！！！逃げるなァ！！」
炭治郎君が猗窩座を追いかけ、日輪刀を投げつけた。
どうなったのかはわからないが、きっと逃げられた。
炭「煉獄さんとAさんの方が、ずっと凄いんだｯ！！強いんだ！！守り抜いた...戦い抜いた...！！
二人の勝ちだ！！！お前の、負けだｯ！！！」
『.........』
炭「うああああああｯ...！！ああああｯ...！」
炭治郎君が声を上げて泣き叫ぶ。
その背中を私はぼーっと見ていた。
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はくせつ(白雪) - 更新早くてスゴいです！ (2021年5月23日 20時) (
レス) id: b087d08761 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ゆきゆきさん» ゆきゆき様、コメントありがとうございます。そう言っていただけると嬉しく思います！頑張ります(^^) (2021年5月7日 11時) (レス) id: c795cb1005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゆき - こんにちは。とても面白そうな作品ですね。更新楽しみにしてます。頑張ってくださいね。 (2021年5月4日 17時) (レス) id: b087d08761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2021年4月30日 23時
