第30話『どうか無事で』 ページ32
.
『ハッ!!!睦月...ッ!!』
煉「.....A。起きたか。」
自分の首を確認し、あれは全て夢だったのだと気づく。
『これは...』
列車の中は異様な物体に覆い尽くされていた。
立っていた煉獄さんが近づいてきて、私の頬を流れていた涙を羽織で優しく拭き取った。
煉「俺もなにか、懐かしい夢を見ていた。」
『...すみません、寝てしまうなんて。』
煉「よもやよもやだ。柱として不甲斐なし!!穴があったら、入りたい!!!」
“行くぞ”
煉獄さんがそう呟いたのと同時に呼吸を次々に繰り出して、
私も後に続いて、斬撃を入れていく。
煉獄さんのスピードに負けじとついていくと、煉獄さんは突然攻撃をとめ、こちらを振り向いた。
煉「俺はここから後方の五両を守る。君はこのまま斬撃を入れながら前に進んでくれ。彼らと、乗客を必ず守り抜け。」
『承知しました。』
煉「.....Aッ!.....君の無事を願っている。」
前を向こうとすると呼び止められ、真っ直ぐな瞳でそう言われた。
そして私の返答を待たずに、後方の車両へと稲妻のごとく消えた。
『善逸君』
車両を移動すると、善逸君と禰豆子さんを見つけた。
声をかけると善逸君は私に抱きついてきた。
善「Aさぁんんん...!!俺頑張ってるよォォ?!」
禰「ンンーッ!!」
『君達二人は、ここから前方三両を守ってください。何があっても乗客優先です。』
善「わ、わかりました...(俺守れるかな??!怖い怖い怖い禰豆子ちゃんいるけど怖いィィィ)」
『...弱腰では、すぐに死にますよ。』
そう言い残して、次の指示を出すため前方へと飛んだ。
炭「うわっ!?(なんだ?...鬼の攻撃か?)」
『炭治郎君。』
炭(Aさんの移動してくる音か...?!凄い...!!)
『ここに来るまで、かなり細かく斬撃を入れてきたので鬼の再生には時間がかかると思います。
ですが、余裕はないので手短に話します。
炭治郎君と伊之助君は、鬼の頸を探してください。』
炭「...皆は!?」
『善逸君と禰豆子さんが前方三両を、残りの五両は煉獄さんが守ります。
私は、二人と共に鬼の頸を探します。』
炭「でもっ!この鬼、今列車と融合していて、頸が...」
『どのような形になっても、鬼である限り急所はあります。それでは、行きますよ。』
ドォンッ
炭(やっぱり柱はすごいや...)
.
140人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はくせつ(白雪) - 更新早くてスゴいです! (2021年5月23日 20時) (レス) id: b087d08761 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ゆきゆきさん» ゆきゆき様、コメントありがとうございます。そう言っていただけると嬉しく思います!頑張ります(^^) (2021年5月7日 11時) (レス) id: c795cb1005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゆき - こんにちは。とても面白そうな作品ですね。更新楽しみにしてます。頑張ってくださいね。 (2021年5月4日 17時) (レス) id: b087d08761 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひまわり | 作成日時:2021年4月30日 23時