【テニプリ】演劇少女と天才少年【越前リョーマ】2

八十二話 ページ46

医「やはり夢でも？」



貴「…はい」




あの日からずっと夢が怖い



あの日をリピートしている



怖くて怖くて



このごろ寝れていない



そのことをお医者さんに説明した



するとお医者さんは



よくあることと話してくれた



人によって起こった事件は心に残ってしまうんだとか




貴「…」



医「このままでは不眠症になる可能性もありますね…」



貴「不眠症…」



医「このままではカウンセリングを受けることになるでしょう」



貴「カウンセリング…ですか…」



医「別に痛いわけではありませんし、怖がる必要はないですよ」



貴「…そうですか。でも、私カウンセリングは…」




カウンセリングを受けるということになれば



また入院期間も長くなるし



お金もかかってしまう



皆に悪いもの




医「…ではできれば友人にご相談をしてください。喋ることも発散のひとつです」



貴「…わかりました。ありがとうございます」



医「…お大事に」



貴「はい。失礼します」




ドアを閉めて一息



カウンセリングっていったいどんな風になるのかな



逆にうけないほうが迷惑？



でも、早く舞台に立ちたいし



だからって一人で解決できる？



いや解決してないからこうなってるんだよ




貴「あぁぁ！！もうっ！…どうすればっ」




頭をかきながら自分の部屋に入る



一人部屋だから少し自由だ




貴「ふぅ…カウンセリングか」




いやだなぁ



でも…受けたほうがいいのかな…




「カウンセリング？」



貴「そうなの…お金もかかるし少し怖いしってえ！？」




えっ




貴「越前君！？」

八十三話→←八十一話

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す