【テニプリ】演劇少女と天才少年【越前リョーマ】2

七十話 ページ34

佑「で？どうだ気分は」




貴「正直吐きそうです」




佑「おまえ急にキャラかわんじゃねーよ！！！！」




貴「仕方ないじゃん！！あれはあかん」




佑「おまえがしなくても俺がやったのに」




貴「お兄ちゃんは色々やばいからアウト」





帰り道にお兄ちゃんと今日お反省会をしている




台本を持ちながら





佑「まぁあいつの見方だれもいねーけどな」




貴「実際誰も行かなかったしね」




佑「あれは空気読んだろ」




貴「日本人あるある」




佑「恐れ入ります」




「「すみませーん」」




貴「こんな兄妹あり？」




佑「あり」




貴「ふ〜ん」




佑「で、どうだ覚えそうか？」




貴「大体は覚えてたから何とかなりそう」




佑「…わりぃな」




貴「なにが？」




台本から目を離すとお兄ちゃんは下を向いていた





貴「？お兄ちゃん？」




佑「本当はあれは俺がどうにかしないといけなかった」




脚本家兼演出のお兄ちゃん




キャストを選んだのもお兄ちゃん




だから気にしてるんだろう





貴「…お兄ちゃんのせいじゃないよ」




佑「ちょっとあれは早めに指導したきゃいけなかった」




貴「大丈夫だよ。明日うまくいけば結果オーライじゃない」




佑「おまえにも迷惑かけた。皆にも」




貴「…お兄ちゃん」




佑「ごめんなA」




貴「…ううん。お兄ちゃんに迷惑かかってない。むしろあの人がいなくなって迷惑じゃなくなった」




佑「…ほんとか？」




貴「うん。だからお兄ちゃんのせいじゃないの！！いい？」




佑「…さすが俺の妹だな！！！」




貴「わ！！ちょっとお兄ちゃん…ふふ」




お兄ちゃんは泣きながら私に抱きついた




ため込みすぎのお兄ちゃん




少しははけ口になれたかな




その日はそのままお兄ちゃんと手をつないだまま




家に帰り




お母さんに怒られました




でもお兄ちゃんはふっきれたように笑ってくれた




よかった




そして本番当日だ

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