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出水side
出水「きょーすけー、いるかー？」
佐鳥「あれ、出水先輩？とりまるならA組行ったよ〜」
2年Ｂ組から1年Ｂ組は結構な距離がある。
それをはるばる出向いたのに、京介はどこかに行ったらしい。まぁ、それはタイミングが悪かったってことで許してやろう。
だがしかし
出水「おい、佐鳥、敬語はどうした、けーいーごー」
佐鳥「いだだだだだだ！！
い、行きましたよ〜」
出水「おし。」
こめかみの部分を拳で挟んでぐりぐりの刑に処すと、すんなり敬語を出す。最初っからそうしてりゃいいんだよ。最初から。
米屋「それにしても、A組？なんかあったか？まさか天羽に用事？」
天羽に？あの、天羽に？？というか学校来てるのか、あいつ。
時枝「あ、米屋先輩、こんにちわ。なんでも、A組の転入生と仲がいいらしく、お世話係してるとか」
米屋「おーう、時枝。元気かー？」
出水「転入生のお世話係ぃ？ていうかなんで転入生と京介が仲良いんだよ」
時枝「さぁ？」
ひょっこり後ろから顔を出した時枝が情報を付け加える。
佐鳥「おふたりとも、おふたりとも。」
出水「んだよ、佐鳥」
コソコソと内緒話するかのように集合をかける佐鳥。一応それに乗るけど、どうでもいい情報だったらただじゃおかねーぞ。
佐鳥「その子、ボーダー隊員っす。」
出水「ボーダー？」
佐鳥「結構強いらしいですよ。
この前の入隊日に入隊した子でまだ特に目立って強い！ってのは聞いたことないっすけどね。
奥の手として隠してるとか？」
へぇー。そりゃあいいこと聞いた。
でも、それなら尚更、一介のボーダー隊員と京介の共通点なんてねーんじゃねぇの？メガネくんみたいに京介に弟子入りしたとか？
…どこ経由で？？
時枝「あと、玉狛所属ですよ。だから仲がいいんじゃないですか？」
出水「ふーん…」
時枝がそうつけたし、納得する。
そういうことか、それで知り合ったわけね。
玉狛、ね。、
米屋「お、気になる感じ？」
出水「そりゃあお前だって同じだろ、槍バカ」
米屋「そーだな、弾バカ」
ま、こいつは「強い」ってとこしか見てなさそうだけどな。
出水「んじゃ、そろそろ教室帰るか。なんでこんなに遠いんだろうなぁ、俺らのクラス」
米屋「ほんとそれな」
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作者名：四希 | 作成日時：2022年1月5日 23時
