巴日和の妹ですが瀬名泉の妹です...？2

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影片｢んぁ、

Aちゃん、大丈夫？｣




みかくんは私の顔を覗き込む。
きっとその私の顔はぐしゃぐしゃだろう。

こんなところ、兄様に見られたら幻滅されちゃうかな。



A｢急に弓道場から出てきてしまってごめんなさい…。｣



影片｢ええんよ。

それよりなんかあったん？ゆっくんもなんや微妙な顔しとったし…


何より、Aちゃん、めっちゃ辛そうやし…




『なんかあったんなら話聞くで？』｣






きっと"それ"は好意で言ってくれたんだろう。
だけど、私にとっては"悪意"の言葉で…

A｢そんなこと言って、また裏切るんでしょう？｣



影片｢んぁ！？裏切る？


そんなことせぇへんよ？！｣



驚きの声を出したみかくんによってここはもう、あの地獄ではないと我に返る。


A｢あ…ごめんなさい、今のは、みかくんに言ったわけじゃないんです…


昔、その…そういうことが、あっ、て…｣



｢そういうこと｣と、濁して言っても、私の脳裏に蘇るのはあのシーン。




ごにょごにょという私を見て、みかくんは私を抱きしめた。


影片｢…こわかったなぁ。つらかったなぁ…。｣




いつもなら(兄様以外)生理的に受け付けないこの行為が、何故か暖かいと思うことが出来た。



影片｢んぁ…


そろそろ部活が終わる時間やし、手芸部いこか、手芸部！


俺が所属しとる部活で、あ！お師さんも紹介するわ！｣


そう言って手を引っ張られ学院を横断して着いた扉。
みかくんは移動中、さっきの私の不安を払拭するかのように笑顔でお話をしてくれた。
暖かいなぁ。



影片｢ここやで



影片｢お師さーん、ただいまぁ〜｣

A｢失礼致します。｣




そう言って私たちは手芸部の部室に足を入れた。






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誤字報告頂きました！
ありがとうございます。


もっとある気がする…。
コメントしてくださった方、ありがとうございました。


これからもこの作品をよろしくお願いします。

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