( 続 ) 温 度 差 ℃ ___ Reo . S

57℃ ページ7

( 龍友 side )





正直、玲於の彼女の事あまり期待していなかった

でも普段から美人で可愛い女の子が好きだって公言してる玲於だし

隼たちも口を揃えて絶賛してる




“ 玲於が彼女連れて来るって！”



楽屋に入るなり涼太が仔犬みたいな笑顔で俺にそう言ってきた

どんな子なん？って聞いたら

会えば絶対気にいるよって、涼太。






龍友「 … 確かにな 」





今俺の隣のソファに座って、ジッと玲於の方を見て嬉しそうに笑ってるAちゃん

期待以上の可愛さに 内心マジかよって思ってる

童顔でもありながら 内に秘めてる色気？


もうなんか、よー分からんけど色っぽい







龍友「 なぁ、ホントに玲於と付き合ってんの？」


「 えっ、あ … 多分？」





コソッと俺がそう聞くと目を丸くして、
「多分？」なんて首を傾げる

多分って何やねん。そこ微妙なとこか？





「 玲於くんからハッキリ付き合おう、とか。そういう言葉はなくて … 」


龍友「 まぁ、大人になったらそんなもんやろな 」






あの玲於の事やから
恥ずかしくて、直球には言えないんやろな

あんなに幸せそうに自慢してたから、相当この子に惚れてるんやろうけど



しかもちょっと、ええ匂いするし

なんでこんな子と付き合ってて 何も手出してないのか全く分からん。







龍友「 Aちゃん、ちょっと耳貸して 」

「 何ですか？」




無防備やな、警戒せんと耳傾けてくるなんて

俺はこっそりAちゃんの耳元で
“ 玲於とまだキス止まりなんやって？”って聞いた


そしたらAちゃん、おもろいくらい真っ赤になって … (笑)




「 な … 急に何言ってるんですか！数原さんがそういうキャラなのは知ってますけど！」



なんて、めっちゃいいリアクション。



龍友「 その先したいと思わんの？」

「 … いや、まだ私たち始まったばっかだし！」


龍友「 でもさ、玲於が我慢すんのキツいと思うよ？ 」


「 やっぱり … 我慢してるんですかね？」







チラッと玲於の方見て、また真っ赤になって

俺が “ 当たり前やん、男はそういう生き物やから ”って言えば

納得したように視線を戻した






玲於「 ちょっと龍友くん。Aに何言ったの？」


涼太「 めっちゃ真っ赤じゃん、何したの？笑 」


龍友「 え、言ってええの？」


「 だ、だめです！」






その時の玲於の顔と言ったらもう

面白いくらい 不満そうに不貞腐れる

やばい、嫉妬してるやん(笑)






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