( 続 ) 温 度 差 ℃ ___ Reo . S

58℃ ページ8

( 玲於 side )





俺は今、完全に不機嫌。

こんな事で怒るのも どうかと思うけど


Aのやつ、ちょっと目を離した隙に龍友くんに何か言われてて

顔真っ赤にしちゃってさ、挙句の果てにはその理由は 「 内緒！」って言うの






涼太「 玲於、機嫌直して？」


「 そんな怒ることじゃないって、帰ったらちゃんと言うから … 」


玲於「 今ここで言ってよ 」


「 ここじゃ … 恥ずかしいから、」






なんだよ、そんな恥ずかしい事？

龍友くんなんて ニヤニヤして俺らのこと見てるし

… 絶対なんかあるって






玲於「 … 帰ったら、絶対ね 」

亜嵐「 うわ、玲於こえぇ〜 」





***




来月の大まかなスケジュールとか、今後の動きについて話聞くだけだったから

パパッと終わらせて、タクシーで帰宅





「 みんな良い人で、楽しかった。紹介してくれてありがと 玲於くん 」


玲於「 俺こそ、急だったのに来てくれてありがと 」






何はともあれ、メンバーにちゃんと紹介出来たし

チヤホヤされてたのはちょっとムカつくけど
Aの可愛さを自慢出来たから 俺的に満足



マンション着いて、一緒にエレベーター乗って

7階に着けば当たり前のようにAは自分の家の方に行く






玲於「 何帰ろうとしてんの、こっちでしょ 」


「 … へへ、ばれたか 」




何その「 へへ 」ってやつ。可愛いし。

半強制的に俺の部屋に入れて、事情聴取だな

ついでにお腹すいたから 後で出前の電話もしてもらおう


スカートから伸びた脚が、ソファの上で折り畳まれている





「 玲於くん、何ピザがいい？」

玲於「 … それより、さっきのやつ何？」


「 数原さんのやつ？言わなきゃダメ？」






上目遣いで首傾げてさ、そんなの俺に効くと思ってんの？

… 誘ってる様にしか見えないんだけど

グッと堪えて「 絶対教えて 」って言い放つと観念したように頷く





「 … 数原さんがね、玲於とはキス止まりなのかって聞いてきて 」


玲於「 は？アイツそんな事言ってたのかよ 」


「 それで … その先したくないのか、って 」






話してると、だんだん紅くなってるA

つか龍友くん Aに何言ってんの
キス止まりとか その先がどうとか …

よくもまぁ人の恋愛にズカズカと踏み込んで…

ぜってー許さねえ … ゴリラめ





「 … 玲於くん、もしかして 我慢してるの？」





なんて、そんな顔で聞かれても …

俺はなんて答えたら良いんだよ、バカ





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