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「これはまた違うやつ」
「あ、そうなんですか？？」
「うん。
あっ、しまった、、、
一個片付けなきゃいけない仕事あったんだった…
ごめん、タクシーで戻ろうか」
「はいっ、全然私は大丈夫です！」
帰りはどんな話しようかな、なんて考えてたから
少し残念。。
藤ヶ谷さんといる時間が長くなるほど
欲張りになってく自分がいる。
会社までの距離はものすごくあっという間で。
ゆっくり会話をする暇もなかった。
「なんかごめんな、最後バタバタして。
今度はもう少しゆっくりランチ行こう。
佐藤が良ければ休みの日とかでもいいし」
藤ヶ谷さんの手が頭に優しく乗る。
二人きりのエレベーターの中で、
これまでより近くなった距離と
休みの日、っていう言葉に
うまく言葉を返すことができない。
「はい。じゃぁこれ今日のお礼」
違うやつ、だったはずのパステルカラーの紙袋が
目の前に差し出される。
「え、、、、？」
「一番最初に選んでくれたのこれだったから。
食べたい！っていう表情かなって思ったんだけど
もしかして焼き菓子のがよかった？」
申し訳無さそうな顔をする藤ヶ谷さんに全力で首を振る。
「たっ、食べたかったです！！」
「あはははっ、そんなに？」
「いや、でも、悪いです、、！
ランチもご馳走になったのに！」
「いいから。
一緒に選んでくれて助かったし。
またこうしてお菓子買う時ついてきてよ」
「はい、もちろんです！私で良ければいつでも！」
まだ頭が情報を処理しきれてなくて、
よくわからない間に
無情にも開くエレベーターの扉。
もっともっと伝えたいことはあるのに、
簡単な言葉しか出てこない。
「ありがとうございます！！！
美味しくいただきます！！」
「うん、午後からも頑張れよ。
俺ちょっとサンプル見てから戻るわ
またランチ行こうな」
微笑む藤ヶ谷さんに、
最大限の笑顔で頷いた。
「A、顔が緩んでるよ」
デスクに戻った瞬間、目ざとい咲に声をかけられる。
「だってだってだって、、、！」
「はいはい。仕事終わったら夜聞くから」
「うん！ほんとに！聞いて！！！」
藤ヶ谷さんに頷いたけど、やっぱり午後からは
ふわふわして仕事に身が入らなかった。
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usaneko(プロフ) - コメント失礼します！とても面白く読んでてとても楽しいです無理なされないようお気をつけ下さい(>_<;)お話楽しみにしております(´ω｀) (2017年8月8日 1時) (
レス) id: 9081f3652d (このIDを非表示/違反報告)
ゆえ(プロフ) - 歩美さん» コメントありがとうございます！これからまた頑張りますのでよろしくお願いします(>_<) (2016年7月16日 12時) (レス) id: a3dfe6870d (このIDを非表示/違反報告)
歩美(プロフ) - おはようございます。多分初コメです！こちらの作品最近おやすみされてるみたいだったので、更新お待ちしてまぁす！と思い、コメ致しました。マイペース更新で大丈夫なので、続き楽しみに待ってまぁーす♪ (2016年6月28日 8時) (レス) id: dbfdaf4be9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえ(プロフ) - カエルさん» ありがとございます！少しずつでも更新できるように頑張っていきます！これからも応援していただけると嬉しいです！ (2016年4月20日 21時) (レス) id: a3dfe6870d (このIDを非表示/違反報告)
カエル(プロフ) - 無理せずに頑張ってください！地震が起きてる中で、あんな風に思ってくれる、なんて言えばいいのかわかりませんが、嬉しいとゆえさんと同じ九州地方住みの人が見たら嬉しいと思います。応援してます。 (2016年4月19日 15時) (レス) id: 7e66d37683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆえ | 作成日時：2016年3月5日 18時
