天使と悪魔な、ふたり。2

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「おいしかったですね〜」




藤ヶ谷さんのおかげで両方のハンバーグが食べられて大満足。




食べてる間も何気ない会話で笑わせてくれて、


今日はもういくらでも残業できそう。。






「こんだけ並ぶだけあるな」




「ほんとですね！」





お会計を済ませて外に出る。




代わりに来てもらってるから大丈夫です！



っていくら言っても




「初デートだからご馳走させて？」




そう言って笑って藤ヶ谷さんは聞いてくれなかった。





「今度は私が払います！！」




「じゃあまたランチ行こう、誘うから」




・・・思わぬ形で次の約束！






「手土産なんにしようかなぁ。


佐藤は和菓子と洋菓子どっちがいいと思う？」




「そうですね、、、


事務の女性の方とか多いなら


やっぱり洋菓子ですかね？？」




「女の子は和菓子より洋菓子のが好きだもんな。


甘いもの好き？」




「私ですか？？


私は和菓子も洋菓子も両方好きです！」




「ははは、そっか」






10分くらいで目的のデパートについて、


二人でガラスケースを覗き込む。





「これ！こないだテレビで紹介してました！！」




「へー。ふわふわしてて美味しそうだな」




「あっ、でも生菓子だから微妙ですかね…？」




「あー、、、確かにそうかもな」




「じゃぁこっちの焼菓子とかいかがでしょう？」




手土産を選ぶのに付き合う、


っていう立派な業務のはずなのに


初めての藤ヶ谷さんとのお出かけが楽しくて仕方ない。




私の言うことひとつひとつにちゃんと反応してくれて。




「そうだな。


いろんな種類が入ってるしこれにしようかな」




「はい！いいと思います！」




藤ヶ谷さんがお会計をしている間に


いい匂いにつられて隣のパン屋さんで


明日の朝ごはんを買おうか迷っていると




「隣見たらいなかったからどこに行ったのかと思った」




少しだけ焦った藤ヶ谷さんの声が聞こえた。




「あっすみません！


パンの匂いにつられちゃって、、、」




「ははっ、なんだよそれ。


買わなくていいの？」




「はい、大丈夫です」




「じゃぁ戻ろっか。


必要な書類置いてきたし」




「あ、直接行かれるのかと思ってました。


二つ買ったんですね、お菓子」




「ん？これ？」





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