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2.終わり良ければすべて良し ページ4

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「…ってワケで、邪魔するぜ。」


「はぁ?どういうこったよ!」


「まぁ、そうカリカリすんなよ〜」



眉間にシワを寄せているそいつに、ヘラリと笑う。


私が今いるのは、鴆の屋敷。


特に理由がある訳でもないけど、何と無く…ね。


鴆の屋敷に来たい気分だったんだよ。多分。



「ほらよ、酒もちゃんと持って来たし。一緒に飲もうぜ」


「誰がこんな真昼間から飲むか!」


「えー、いいじゃねぇか。それに、そんなに怒鳴ってっと吐血すんぞ」


「誰のせいだと…ゴフッッ!!」


「言ってる側から…って、おい!私にかけんじゃねぇよ!
血塗れじゃねぇか!!」


「自業自得だな…ブッ!」


「ちょ、おいぃぃ!!大丈夫かよ!!?
蛇太夫ーー!!!」


「ブホァッッ!!」


「鴆ーー!!しっかりしろーー!!」



面白い位に血を吐く鴆と、その血を浴びて全身真っ赤な私。


なんだよコレ。


なんの罰ゲームだよ!



「あぁぁ!!鴆様!!大丈夫ですか!?」


「あ…あぁ。なんとか…」


「全く、気をつけてと何時も言ってるでしょう!!
鯉千様は、早くお風呂場に行ってください!」


「へーい」



駆けつけた蛇太夫に指示されて、血濡れの着物を引きずって風呂場に向かう。


うーん…。鴆と飲むのはタイミングが悪かったかなぁ…。


今日は、牛鬼にしておけば良かったかも…


んー…でも、捩眼山まで行くのがめんどかったんだよな…


化け猫屋に行ったら、首無にすぐバレるし…



「深く考えても意味ねぇか。」



来ちまったもんは仕方ねぇし、持ってきた酒くらいは飲んでから帰ろう。


もちろん鴆と、一緒に飲むぞ。


え、なに?酷い?


そんなことねぇーって。


普通だよ普通。うん、普通。


喉の奥で小さく笑いながら、風呂場を出た


ちなみに、着ていた着物は血濡れになっちまったから、鴆のを借りている。


私と鴆はあまり身長が変わらないからな。


蛇太夫が準備してくれたらしい。



「よう、鴆。調子はどうだ?」


「あぁ、もう大丈夫だ。
ったく…お前のせいで死ぬ所だったじゃねぇか」


「あはは!ごめんごめん」


「…笑ってんじゃねぇよ…」



げっそりした顔で、ため息をつく鴆。


その隣に座って、盃に酒を注いだ。


なんやかんや言って、私に付き合ってくれる鴆は優しいんだと思う。


っつーか、この酒美味ぇな!


誰に貰ったのか覚えてねぇけど…。


…別にいいか!!


今が良ければどーでもいーや!!









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3.飲んで飲まれて→←1.嫌いな朝



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楸ヒナタ(プロフ) - 李桜さん» 面白いなんて…!ありがとうございます!嬉しい限りです!!これからもよろしくお願いします! (2016年2月1日 17時) (レス) id: 5a9f26663b (このIDを非表示/違反報告)
李桜 - 小説面白いッス!私も文才あったらなァ〜 (2016年2月1日 0時) (レス) id: 888568db42 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - ゆーなさん» ミツカッタ…。行動が早いっすね。 (2015年9月14日 21時) (レス) id: 5a9f26663b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな - ミツケタ...... 。 これかな?これだよね? (2015年9月14日 21時) (レス) id: be54fb8e5e (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 飛鳥さん» うわぁ!そんな事言ってもらえるなんて…凄い嬉しいです!!コメント、ありがとうございます!! (2015年8月14日 22時) (レス) id: 5a9f26663b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楸 ヒナタ | 作成日時:2015年6月14日 17時

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