【REBORN】雪の灯火part2 (ページ31)

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67話ページ31

(side ディーノ)

白髪に空色の目の少女

約1年前にCEDEFだった両親を亡くし、9代目が引き取った

同盟ファミリーとして情報は入ってきていたが
あの小さな体にどれだけの悲しみを背負ったのだろう

そして先ほどの

『あっ、それがキャッバローネファミリーボスに受け継がれているという刺青でございますか？』

「え？あ、ああ！そうなんだよ」

マフィアについてもよく知っているかのような口ぶり

彼女は、マフィアになるつもりなのだろうか

この血生臭い世界に彼女が

「ディーノくん」

目の前に静かに腰掛ける現ボンゴレファミリーボス

彼は少しだけ悲しげな瞳で俺を見つめた

「今日来てもらったのは、他でもないAちゃんのことなんだ」

俺は静かに頷く

入り口で9代目と一緒にいたことからなんとなく予想はついていた

「単刀直入に言うよ。彼女を日本に連れて行って欲しい」

「…理由を聞いても？」

なぜ今更、9代目はAを日本に行かせようとするのか

俺には真意がわからない

「何か、嫌な予感がする…と、言っておこうか」

「超直感、ですか」

9代目の超直感はよく当たる
百発百中だ

「それと、このことは彼女には内密に。あくまで連れ出すぐらいの心持ちを見せてくれ」

「Si.それでは彼女と仲良くなっておかなくてはいけませんね」

俺が安心させるように茶目っ気たっぷりに笑うと、9代目も厳しかった表情を和らげた

「ああ、ありがとうディーノくん」

「それで、日本へはいつ頃」

その時期によってもいろいろ準備することが変わってくる

「そうだな、初夏…いや、ジャッポーネの夏休みごろにしようか」

「わかりました。ロマーリオ」

「イエス、ボース」

ジャッポーネの夏休みというと、7月の下旬頃からだろうか

日本にいる次期10代目候補の弟弟子を思う

また近々訪ねる予定だけれど、元気にしているだろうか
あいつのことだからきっとファミリーとは上手くやれているんだろうけど

それから俺と9代目はAがお茶を持ってくるまで、ツナのこと、Aのことそしてこれからのことを深く話したんだ

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ディーノさんは私的理由で絡ませたかった内の1人なので、やっと出せてよかったです…