【REBORN】雪の灯火part2 (ページ28)

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64話ページ28

暑くなった顔をパタパタと仰ぎながら、3人をソファに座るように促す

家光さんの顔がニヤニヤしているようだが気づかないフリをする

「では、拙者たちからのプレゼントも」

「ああ、そうだな」

バジルくんから、ラルさんから、そして家光さんから、本日来られなかったオレガノさんやターメリックさんにも頂いてしまった

『こんなにたくさん…！みなさん、ありがとうございます』

「A殿が喜んでくださってよかったです！」

それから昼食の時間になるまで皆さんとおしゃべりをした

～・～・～

仕事があるからとCEDEFの皆さんが帰ってしまった

私はというと、皆さんから頂いたプレゼントを自室に運んだ

一つずつ開けていこうと思いまずはCEDEFの皆さんからのプレゼントを手に取る

バジルくんは扇子
ラルさんはイヤリング
オレガノさんはコスメ
ターメリックさんは髪飾り
そして家光さんがなんと

『こ、これは、着物…ですよね？」

アイスグリーンの地にピンクのぼかしが入っており、様々な花の柄があしらわれた振袖だった
帯も入っている

CEDEFの皆さんからのプレゼントでフルコーディネートの完成だ

苦笑いをしながら、そーっと開けたものをベッドの上に乗せる

(絶対に高価なものだから扱いには気をつけなくては)

次にリボーンおじさまから

特別大きな箱
これは大きな白うさぎのぬいぐるみだった

大きなというか巨大なだ
私の身長を優に超えている
それはベッドの隣に運んだ

最後にヴァリアーの皆さんから

スクさんからは動きやすそうな靴
ルッス姐さんからはつげ櫛
マーモンさんからは古い本
ベルからは薔薇の他にもう一つプレゼントが届いていた

重厚な白い箱に入れられていたのは

『っ！…ベル…』

ティアラだった

ベルがつけているものと形状は似ているが、装飾が可愛らしいものになっている

箱の中に手紙も入っていた

"Aへ

誕生日おめでと

王子がお前のためにオーダーメイドした特注品だぜ？
ありがたく受け取れよな

生まれてきてくれてサンキュ

これからも俺の姫として目一杯愛してやるからな

覚悟しとけよ？

Aの王子よりベル"

頬に熱が集まる

恥ずかしいけれど、嬉しくて、愛おしくて堪らなくなる

手紙を胸に抱き、しばらく帰ってこない彼を想う

(ああ、ベルに逢いたい)