杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ8)

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第8話　秘密の部屋編ページ8

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入学してから、一年が経った。
時の流れというのは早いものだ。

「ホグワーツはどうだっかな？」

『すごかったよ。初めてこんな大きいお肉を手で食べたの』

「おお、そこに目をつけたのか」

目を輝かせて話すものの、オリバンダーは少し違ったように微妙な反応を見せた。

『あ、えっと、ハリーが』

「ほう、ハリー・ポッターか」

『ヴォルデモートの顔がついた先生を倒したの。それでハーマイオニーと私と、ウィーズリー家のロンも活躍したのよ』

息継ぎもせず早口で言うとオリバンダーは驚いた。
小さい頃からほぼ無表情だった娘が、ホグワーツでの出来事を嬉々として話していたのだ。

『あとティンバーも協力してくれたの。それで、ハグリッドが珍しい生き物だって言ってたわ』

「ハグリッドも見たことないって」Aは付け足すように言った。

「ティンバーか。わしもお客さんに聞いては見たが、そんな魔法生物はいないと言われたよ」

『普通のコウモリなはずないもんね。
寿命もとっくに過ぎてるし、冬眠期間が異常に短いもの。』

「ああ、あれじゃ」

すると、オリバンダーは何か思い出したように立ち上がった。

本棚から雑誌を取り、中身をペラペラッと確認するとAにわたした。

「この間、娘さんと来たお客さんがコレをくれた。
なんでもこの雑誌の編集者らしい」

その雑誌の表紙には大きくこう書いてあった。
ザ・クィブラー