杖に魅いる【ハリーポッター】 (ページ4)

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第4話ページ4

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キングズクロス駅に着いた。

珍しくギャリックさんが見送ってくれているのだ。
お店で見送ってくれると思っていたのだが。

オリバンダー「忘れものは？」

『3日かけて準備したもの。ないわ』

オリバンダー「そうかい。それじゃあ、杖はどうかな」

大切そうに布に包まれたそれは、私の杖だった。
しかし前とは違っている。

『これ、持ち手が』

オリバンダー「別の木材を付けて彫った。その杖を作れたのはわしの一番の誇りじゃよ」

『とってもきれい。ありがとう』

持ち手の部分には［愛するAに贈る］と言う文字と、何かの花の彫刻がほどこしてある。

ハグを交わすと、離れる時にギャリックさんが前髪に何かをしたらしく、視界が明るくなっている。

オリバンダー「いつまでもあれじゃあ、せっかくの母親譲りの綺麗な顔が見えなくなってしまうと思ってな」

探ってみると、おでこの端っこに硬いものがついていた。ヘアピンをつけたのだ。

『心なしか、気分も明るくなった…気がする。
私ホグワーツで一人前になるわ。そしたら、また杖作り教えて』

優しくほほ笑むギャリックさん。
すると、聞き覚えのある声がした。

ハー「お取り込み中悪いけど、早くしないと乗り遅れるわよA。」

『ハーマイオニー。じゃあ、行ってきます』

オリバンダー「気をつけて」