第18話 ページ18
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フィルチ「だれかがここにいたのか?おいで。」
壁越しにフィルチの声が聞こえたが、運良くその足音は遠ざかって行った。
ハー「行っちゃったわ。Aのおかげね」
ハーマイオニーは微笑んでAの手を握った。
それに応えるように、Aも握り返した。
ロン「閉まってると思ったんだな」
ハー「閉まってたわ。」
ロン「これがいるからだ。」
4人が目にしたのは頭が三つの大きい犬で、ケルベロスを思い出すようなものだった。
「「あぁぁぁーー!!」」
間一髪のところで部屋を抜け出すと、一行は寮へ足早に向かった。
ロン「一体何考えてるんだよ!?
学校にあんな化け物閉じ込めておくなんて!」
ハー「どこに目をつけてるのよ?怪物の足元見なかった?」
ロン「足なんて見てる暇ないよ!頭を見るので精一杯さ。気がつかなかったろ?頭が三つ!」
ハー「あの怪物の足の下に仕掛け扉があったわ。何かを守ってるのよ。」
ハリー「何かを守ってる?」
ハー「その通りよ。」
『さすが、あの状況でも冷静なんて』
Aがそう言うと「貴方もでしょ」言いたげな目でハーマイオニーは見つめた。そして大きなため息をつくと
ハー「じゃあ、失礼していいかしら?もう寝るわ。あなた達と付き合ってたら命をおとしかねないもの。
もっと悪くすれば退学よ。」
『あ、おやすみ』
ハリー「おやすみ…」
ロン「死ぬよりも退学になる方が悪いのかよ。」
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作者名:ランドセル | 作成日時:2021年12月2日 21時